出版社内容情報
学校で嫌なことをされたらどうすればいい?
この本は、自身もいじめ被害者である弁護士が、いじめに立ち向かい、自分の身を守るための法的知識と具体的手段をまとめたものです。
著者は中学の終わりから高校2年まで、学校で陰湿ないじめを受けました。いじめのせいで、摂食障害やうつ病を患い、不登校になり、最後は転校を余儀なくされました。37歳で司法試験に合格するまでは、「いつ死んでもいいや」という投げやりな気持ちを抱えて生きていたと言います。
今この本を手に取ろうと考えている人の中には、現在進行形でいじめに悩む人や、その親御さんがいるかと思います。いじめの渦中にあると、どうしても「いじめられていることは恥ずかしい」と感じ、周りにいじめの事実を言いづらいということがあるかもしれません。
しかし著者は、自身の過去の反省をふまえ、いじめは絶対に我慢してはいけない、と強く訴えます。そして、「いつ、誰に、どういうことをされたのか」いじめの証拠をしっかり集め、少しでも早く、声を出して周りに訴える重要性を説きます。いじめ解決のために、間違っても「できるだけ穏便に解決したい」「ことを荒立てたくない」などと考えてはいけないこと、また、いじめには毅然とした態度で対処することが重要であると述べます。いじめ行為の中には、恐喝や名誉棄損など立派な犯罪になるものもあり、法律の観点から見過ごすわけにはいかない問題があるのです。
学校生活では、友達との関係をつい優先して、多少の嫌がらせも我慢してしまう子も多いと思います。だからこそ、本書を通じて、少しでも嫌なことや危険な目にあったとき、どう自分の身を守っていけばいいかの具体的な方法を知ることは、とても意義があることです。
お守り代わりに1冊持っておけば、いざというときに強い味方になってくれるでしょう。
内容説明
学校で嫌なことをされたら、どうすればいい?自身もいじめ被害者である弁護士が、いじめに立ち向かい、自分の身を守るための法的知識と具体的手段をまとめた渾身の一冊。
目次
1章 「いじめられている」ことは恥ずかしくない(学校でいじめられた私;「変わっている」からいじめられる? ほか)
2章 自分を守る方法はたくさんある(いじめは人権侵害;「いじめ=悪」だけでは解決できない ほか)
3章 心のセーフティネットをつくっておこう(学校の外にはもっと広い世界がある;学校で友だちができなくても大丈夫 ほか)
4章 学校に行けなくなった君へ(いじめるほうが恥ずかしい;いじめっ子と同じ土俵に立たない;学校はすべてじゃない;とにかく誰かに言おう;未来を信じよう)
5章 未来に夢を持つこと(いじめられた傷は一生消えないけれど;夢を持つということ;最後に伝えたいこと)
著者等紹介
菅野朋子[カンノトモコ]
弁護士。1970年生まれ。立教大学社会学部を卒業後、結婚や出産、離婚を経て、東京大学法科大学院在学中の2007年に5回目の挑戦で旧司法試験に合格した。2009年に弁護士登録。企業内弁護士や法律事務所で経験を積み、2011年に独立。企業のコンプライアンス、離婚・相談や学校問題、いじめ事件にかかわる一方、小中学校での法教育やいじめ授業の活動を積極的に行っている。2023年9月から沖縄県宮古島に法律事務所を開設。現在は、東京と宮古島との2拠点で活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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