出版社内容情報
私たちが日常で利用する建物、通勤する道路、携帯電話、シェールオイル……
現代文明に必要不可欠なこれらのものはすべて「砂」なくして存在しえない。
このあまりに身近ゆえに普段は意識さえしない小さな物質は、
実際には世界で最も消費されている物質であり、
もはや人類は砂なしで生きていくことはできない。
しかしその砂は、今や過剰な利用により、地球から姿を消そうとしているのだ。
その砂と人間の長きにわたる関係、特に砂なくしてはあり得なかった近代の発展
――20世紀のコンクリートの発明と、21世紀のデジタル技術――を詳細に解明し、
砂と人類の行く末を見つめる。
内容説明
私たちが日常で利用する建物、通勤する道路、携帯電話、シェールオイル…現代文明に必要不可欠なこれらのものはすべて「砂」なくして存在しえない。このあまりに身近ゆえに普段は意識さえしない小さな物質は、実際には世界で最も消費されている物質であり、もはや人類は砂なしで生きていくことはできない。しかしその砂は、今や過剰な利用により、地球から姿を消そうとしているのだ。その砂と人間の長きにわたる関係、特に砂なくしてはあり得なかった近代の発展―20世紀のコンクリートの発明と*
目次
世界で最も重要な固体
第1部 砂はいかにして20世紀の工業化した世界をつくったのか(都市の骨格;善意で舗装された道はどこに続くのか;なんでも見えるようにしてくれるもの)
第2部 砂はいかにして21世紀のグローバル化したデジタルの世界をつくったのか(高度技術と高純度;フラッキングを推し進めるもの;消えるマイアミビーチ;人がつくりし土地;砂漠との闘い;コンクリートの世界征服;砂を越えて)
著者等紹介
バイザー,ヴィンス[バイザー,ヴィンス] [Beiser,Vince]
ジャーナリスト。『WIRED』『ハーパーズ』『アトランティック』『マザー・ジョーンズ』、そして『ニューヨーク・タイムズ』をはじめとする雑誌や新聞に寄稿している。カリフォルニア大学バークレー校の出身で、現在ロサンゼルスで暮らしている
藤崎百合[フジサキユリ]
高知県生まれ。名古屋大学の理学系研究科にて博士課程単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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佐倉
mft