出版社内容情報
韓国の「反日」は最初、どのような形で表現されていたのか。
長年、韓国の対日認識について調査・研究をおこなってきた著者が、
1945~50年の間に現地で発行されていた新聞22紙の全ページに目を通し、
記事・論説、広告のなかに登場する「日本」をピックアップ、
その反日言説の背景をさぐる。
対アメリカ、対中国についての認識や、共産主義の影響なども考察しながら、
混沌の時代から今日に至る「反日歴史認識」の起源を探る労作!
日本統治時代の様子を知りたいと言っても、日本時代真っただ中を調べた場合には、日本に対し肯定的、好意的な言説であっても、「日本時代だからそう言っているのではないですか」と反論も出るかもしれない。終戦後であれば、もはや日本に忖度する必要のない空間である。その境界線上に見えるかもしれない、素の韓国の姿をとらえたい。その頃、何が語られていたのか、どのような社会だったのか。 (本書より)
内容説明
日本統治の終焉で噴出する民族感情。混沌の時代の韓国紙22紙の全ページに目を通し、今日に至る「反日歴史認識」の起源を探る労作!
目次
第1章 反日言説の氾濫(噴き出す反日記事・論説;記念日に現れる対日認識と歴史認識)
第2章 痕跡と葛藤(日帝残滓への糾弾と実相;能力を発揮する人々;反日の葛藤と矛盾)
第3章 米国と中国の存在(米国の存在;中華民国の存在)
第4章 共産主義者の存在(朝鮮内共産主義者の存在;ソ中米共産主義者の存在;日本との関わり)
終章 「連続」と「断絶」、断絶の陰の見えないもの(忘れられがちな事柄;現在との連続性;断絶・見えなくなったもの;どのように考えるか)
著者等紹介
荒木信子[アラキノブコ]
1963年生まれ。86年、横浜市立大学文理学部国際関係課程卒業。92年、筑波大学大学院地域研究研究科東アジアコース修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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