出版社内容情報
その力は、どんな道路よりも、どんなテクノロジーよりも、
どんな政治指導者よりも、私たちの文明を形づくってきた――。
河川がまったくなければ、世界は私たちにとって
認識しがたい姿となっていただろう
……私たちの定住パターンはまったく違う形で進化し、
農地や村がオアシスや海岸線にしがみつくような形になっていただろう。
戦争も違った形で進行し、国の境界線も今とは違うものとなっただろう。
今あるもっとも有名な都市はいずれも存在しなかっただろう。
今日の人類のあり方を決定づけている、世界的な人の移動や貿易も、
生まれることはなかったかもしれない。
(本書より)
人類の暮らしを規定してきた河川の「見えない力」を
浮き彫りにする刺激的な文明論!
内容説明
その力は、どんな道路よりも、どんなテクノロジーよりも、どんな政治指導者よりも、私たちの文明を形づくってきた。川によって育まれた人類の歩みを多彩なエピソードと共に描く圧巻の読み物!
目次
第1章 川と文明
第2章 国境の川
第3章 戦争の話
第4章 破壊と復興
第5章 巨大プロジェクト
第6章 豚骨スープ
第7章 新たな挑戦
第8章 川とビッグデータ
第9章 再発見される川
著者等紹介
スミス,ローレンス・C.[スミス,ローレンスC.] [Smith,Laurence C.]
ブラウン大学のジョン・アトウォーター・アンド・ダイアナ・ネルソン環境学教授、および地球・環境・惑星科学教授。初の著書『2050年の世界地図』(邦訳はNHK出版より刊行)は、ウォルター・P・キスラー図書賞を受賞し、2012年の『ネイチャー』誌エディターズピックにも選ばれた。ダボスの世界経済フォーラムでの招待基調講演をはじめ、講演活動も頻繁に行なっている
藤崎百合[フジサキユリ]
高知県生まれ。名古屋大学の理学系研究科にて博士課程単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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