黒澤明の弁護士

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  • サイズ 46判/ページ数 192p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794226136
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0095

出版社内容情報

第六回文芸社/草思社W賞金賞受賞作品。

1975年に『デルス・ウザーラ』で長い間のスランプからようやく再起した黒澤明監督は80年代初めから本格的戦国物『乱』を作るために、日仏合作による契約交渉を始める。難航を極めたその仕事に携わったのが著者である。大島渚監督の『戦場のメリークリスマス』から国際的合作映画の交渉を仕事にしてきた著者が日仏プロデューサーの間に入り、黒澤明の代理人として資金面などのタフな交渉に携わった経験をつぶさに描く。第二章は『七人の侍』再映画化権をめぐる黒澤プロと東宝の交渉の内幕、第三章は大島監督『戦場のクリスマス』での初仕事体験記。

黒澤プロの弁護士として近年まで多くの問題を担当した著者による回想記。
異色の黒澤映画内幕記である。

内容説明

一九八二年に『乱』の仕事が始まった。その時私は三五歳だった―。『デルス・ウザーラ』で再起した黒澤明監督は一九八〇年代初めから本格的戦国物『乱』の製作準備に取り掛かった。難航を極めたこの日仏合作の交渉を手掛けたのが著者である。黒澤プロで国際的な渉外を担当した著者の回想記。

目次

1 映画『乱』―黒澤明と怪物プロデューサー(弁護士として映画の仕事へ;黒澤明との初めての出会い;『乱』の資金集めは難航 ほか)
2 映画『七人の侍』―日米訴訟合戦(東宝との話し合い;二〇を超す契約書が錯綜;提携五作品の著作権を主張 ほか)
3 映画『戦場のメリークリスマス』―初めての映画製作の仕事(大島渚監督との仕事;ニュージーランドとの合作映画;資金をめぐる書類トリック ほか)

著者等紹介

乗杉純[ノリスギジュン]
東京生まれ。1971年、早稲田大学第一法学部卒業・司法試験合格。1975年、ミシガン大学ロースクール留学(LLM)。1995年、乗杉綜合法律事務所設立。企業間の国際的商取引契約を得意とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒデキ

44
弁護士という立場から、黒澤、大島という両大監督と関わったことを割りと読みやすく語られていますが、 法律的にどうこうということは、割愛されているという感じがしてしまいました。 それでも、お話の全貌は、どうも、判りづらかったなあ~という感じでした。 大きくは、日本のエンタメ業界は、ちゃんとした契約社会になってないということですね。2023/03/27

ぐうぐう

36
どれほど貴重な体験をしても、それを伝える技術がなければ宝の持ち腐れとなる。本書を読んで、そのことを痛感した。『乱』製作の舞台裏を弁護士というポジションから振り返る『黒澤明の弁護士』は、その貴重であるはずの著者の体験が面白く伝わってこないもどかしさを始終感じさせられる読書となった。それはひとえに、著者の文才の低さから来るものだ。弁護士という職業柄、論理的に説明することに長けているのだろうが、その才能がエピソードを面白く語る技術と結びついていないことが、本書の不幸だ。(つづく)2022/12/05

Kolon

2
日本映画の契約書に関する書籍は殆ど見た事が無い中、本書は、七人の侍と戦場のメリークリスマスの2作品の契約のあらましについて当事者目線でまとめてある。 資料が残っていない部分や記憶が薄れてディテールが書けてない部分はあるが、全体像の理解は可能だ。 1950年代では映画業界に著作権や二次利用の知識や契約意識がないためその後の混乱を引き起こす事になる。 80年代の戦メリにしても、海外からの出資や海外番販の経験の少ない時代だから当事者の苦労が偲ばれる。 個人的にはかなり興味深い内容の本として読めた。2024/10/10

大川 宏

1
 映画好きとしては黒沢本は一定周期で読みたくなる。で、この本を手に取る。面白いエピソードもなくはないが、本にするレベルではない。著者も語っているが自身の忘備録程度。編集者にしごいでいただき内容を整理して本にしていただきたかった。2023/12/07

Ahmad Todoroki

0
黒澤明の『乱』については当時の劇場公開前後から宣伝含めた関連書籍の類がいくつか出ており、資金調達の面で非常に揉めたことは周知の事実だったが、弁護士視点の本はこれまでなくその点で面白かった。ただ、著者の記憶とメモのみで成立しているため、これが事実と確定してよいのかは留保が必要。『七人の侍』著作権問題はこの問題を考察する上で非常に重要な論点が出そろっている感じで法律を少し齧った私にはとても読み応えあり。国際合作映画が当たり前の昨今なので、法律家から見た映画制作の本はもっと出版されるべきだろう。2024/10/16

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