人はどこまで合理的か〈下〉

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人はどこまで合理的か〈下〉

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  • サイズ 46判/ページ数 304p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794225900
  • NDC分類 115.3
  • Cコード C0011

出版社内容情報

「理性に従う」ことは、カッコ悪いのか?

理性こそが、進歩と繁栄を導く――。
理性的思考のための最強ツール群を、倫理学や経済学、統計学、
ゲーム理論など幅広い学問から抽出。その考え方を解説、伝授する。

この1000年あまりの間に、人類は本来持っている合理性を拡張すべく、
数多くの合理性のツールをつくり出してきた。
そのツールとは、「論理」「批判的思考」「確率」「統計」「意思決定理論」
「ゲーム理論」など幅広い学問分野から生まれた、
合理的に思考するための数多くの“道具”である。
こうしたツールは、危険な選択を修正し、疑わしい主張を値踏みし、
おかしな矛盾に気づき、人生の浮き沈みや悲劇について洞察を得るのを助けてくれる、
人生にとっても社会にとっても、非常に重要なものだ。
にもかかわらず、これらツールをすべてまとめて説明する本はこれまでどこにもなかった。

本書は人類の英知の結晶である、最強の合理性ツール群をまとめて解説・伝授する、初めての本である。
ハーバード大学の人気講義が教える、理性の働かせ方!

目次
第6章 合理的選択理論は本当に合理的か
■悪者にされ嫌われてきた「合理的行為者」の正体
■合理的行為者が満たす7つの公理
■「限界効用の逓減」と保険とギャンブルと大惨事
■共約可能性・推移性の公理違反を犯す場合
■非合理と言い切れない、独立性の公理違反
■「プロスペクト理論」による公理違反と合理性
■合理的選択が本当に合理的なことはやはり多い

第7章 できるだけ合理的に真偽を判断する
■不完全な情報を基に合理的な決定を下すには
■信号とノイズを見分けるのはなぜ難しいか
■反応バイアスを最適に設定する方法
■測定の感度を上げればミスも誤警報も減る
■法廷における信号検出の精度は十分か
■科学研究の「再現性の危機」と信号検出理論

第8章 協力や敵対をゲーム理論で考える
■ゲーム理論なしでは社会の重大問題に向き合えない
■じゃんけん・ゼロサムゲーム・混合戦略・ナッシュ均衡
■猫に鈴・非ゼロサムゲーム・ボランティアのジレンマ
■待ち合わせ・調整ゲーム・フォーカルポイント
■チキンゲームとエスカレーションゲームへの対処法
■囚人のジレンマの克服法「掟」「しっぺ返し戦略」
■囚人のジレンマの多人数版「共有地の悲劇」

第9章 相関と因果を理解するツールの数々
■違うとわかっていても混同する相関と因果
■相関があるかどうかは散布図と回帰分析でわかる
■特異な現象の繰り返しは少ない「平均への回帰」
■実は答えるのが意外に難しい「因果関係とは何か」
■因果をつなぐのは一本道ではなくネットワーク
■その相関は因果関係か――ランダム化と自然実験
■その相関は因果関係か――マッチング、重回帰など
■「主効果」「交互作用」で因果を賢明に考察する
■あらゆる手段を駆使しても人間は予測しきれない

第10章 なぜ人々はこんなに非合理なのか
■理性の衰退を懸念させるデマや陰謀論、迷信の流布
■たわごとの蔓延に関する説明にならない説明
■望ましい結論に誘導する「動機づけられた推論」
■党派性に侵された議論「マイサイドバイアス」
■非合理な両極化を引き起こす原因は何か
■陰謀論は「神話のマインドセット」の信念
■人はなぜ疑似科学・超常現象などに騙されるのか
■エンタメとしての都市伝説・フェイクニュース
■陰謀論が蔓延しやすいのには理由がある
■社会から非合理を減らすためにできること
■「合理性の共有地の悲劇」を防ぐ制度も必要

第11章 合理性は人々や社会の役に立つのか
■理性は人生とこの世界をより良いものにするか
■合理的に判断することは人生の役に立つのか
■世界の物質的進歩は合理性の成果だ
■道徳の進歩も合理性によりもたらされたのか
■道徳を進歩させた合理的で健全な議論の数々

参考文献
原注

著者略歴
著・文・その他:スティーブン・ピンカー

スティーブン・ピンカー(Steven Pinker)
ハーバード大学心理学教授。スタンフォード大学とマサチューセッツ工科大学でも教鞭をとっている。認知科学者、実験心理学者として視覚認知、心理言語学、人間関係について研究している。進化心理学の第一人者。主著に『言語を生みだす本能』、『心の仕組み』、『人間の本性を考える』、『思考する言語』(以上NHKブックス)、『暴力の人類史』(青土社)、『21世紀の啓蒙』(草思社)などがある。その研究と教育の業績、ならびに著書により、数々の受賞歴がある。米タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」、フォーリンポリシー誌の「知識人トップ100人」、ヒューマニスト・オブ・ザ・イヤーにも選ばれた。米国科学アカデミー会員。

翻訳:橘 明美

橘 明美(たちばな・あけみ)
英語・フランス語翻訳家。お茶の水女子大学卒。訳書にスティーブン・ピンカー『21世紀の啓蒙』(草思社、共訳)、ジェイミー・A・デイヴィス『人体はこうしてつくられる』(紀伊國屋書店)、フランソワ・ヌーデルマン『ピアノを弾く哲学者』(太田出版)ほか。

内容説明

この1000年あまりの間に、人類は本来持っている合理性を拡張すべく、数多くの合理性のツールをつくり出してきた。そのツールとは、「論理」「批判的思考」「確率」「統計」「意思決定理論」「ゲーム理論」など幅広い学問分野から生まれた、合理的に思考するための数多くの“道具”である。こうしたツールは、危険な選択を修正し、疑わしい主張を値踏みし、おかしな矛盾に気づき、人生の浮き沈みや悲劇について洞察を得るのを助けてくれる、人生にとっても社会にとっても、非常に重要なものだ。にもかかわらず、これらツールをすべてまとめて説明する本はこれまでどこにもなかった。本書は人類の英知の結晶である、最強の合理性ツール群をまとめて解説・伝授する、初めての本である。

目次

6 合理的選択理論は本当に合理的か
7 できるだけ合理的に真偽を判断する
8 協力や敵対をゲーム理論で考える
9 相関と因果を理解するツールの数々
10 なぜ人々はこんなに非合理なのか
11 合理性は人々や社会の役に立つのか

著者等紹介

ピンカー,スティーブン[ピンカー,スティーブン] [Pinker,Steven]
ハーバード大学心理学教授。スタンフォード大学とマサチューセッツ工科大学でも教鞭をとっている。認知科学者、実験心理学者として視覚認知、心理言語学、人間関係について研究している。進化心理学の第一人者。その研究と教育の業績、ならびに著書により、数々の受賞歴がある。米タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」、フォーリンポリシー誌の「知識人トップ100人」、ヒューマニスト・オブ・ザ・イヤーにも選ばれた。米国科学アカデミー会員

橘明美[タチバナアケミ]
英語・フランス語翻訳家。お茶の水女子大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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absinthe

141
下巻でも合理主義のためのツールが紹介されるが、それぞれにも落とし穴がある。誤解の多いp値の問題、信号と雑音を見分ける仕組み、事前確率と事後確率の誤謬、因果と相関の誤解。人類は陰謀に騙されないために、作られた生来の予防センサを持っているが、そのセンサこそが存在しない陰謀を脳内に作り上げるという。殆どの場合、陰謀を見抜けないより誤って陰謀と思い込むほうが損害が少ない。修正を受けないと脳内の陰謀は膨らんでいく。2023/06/28

harass

58
10、11章が肝。合理性、立場の違うもの人々の間で「正しさ」を共有できるかは、この本で紹介している各種ツールや、人間が間違うバイアスの知識をいかに普及させるかどうかと著者。未来に希望を託す前向きな著者にある種感動を覚えた。「ファクトフルネス」的な部分があったが影響を受けているようだ。いろいろ言い回しが面白い。「つまりわたしたちは、直感的な科学者ではなく、直感的な弁護士として進化してきた。自分の立場を守るためにはいい加減な言葉でごまかすくせに、他人の主張となるとすぐに間違いを指摘する。」難しいがおすすめ。2023/01/15

たま

53
下巻も6章ホモ・エコノミクス、7章データの判断、8章ゲーム理論、9章因果論で合理的判断の難しさを扱う。科学的知見が進み現象の複雑さがより明らかになるにつれ、知的忍耐力が要求されるのだと思う。物語論に興味がある私は、9章の「相関と因果を理解するツールの数々」に教えられる点が多かったし、10章「なぜ人々はこんなに非合理的なのか」の人間の思考は本質論的で目的論的という指摘やマインドセット(現実的と神話的)に考えさせられた。11章は「合理性は人々や社会の役にたつのか」。ピンカーさんの粘り強さ、前向きさに感服する。2022/11/03

きゃれら

19
現代の混沌とした社会をよりよく生きるため、理性的、合理的に思考し行動するためのツールを広く紹介する必読本であり、おすすめ。合理的であることは「心のない」ことだと言われるが、それは誤解だと述べている。逆に合理性のない感情に左右された時の人類の恐ろしさったら。 トランプ大統領や新型コロナといった最新のトピックを取り上げていてとっつきやすいしやさしい言葉で語られているが、ベイズ確率など難解なテーマは簡単には咀嚼できない。それでも読む価値ある本だと思う。合理性が人類をいかに進歩させてきたか語る最終章は感動した。2022/12/20

あつお

14
人の合理性に関する本。 主な内容は、①ゲーム理論、②相関と因果、③陰謀論。①複数人が関わる状況において、自分と他人の損得を定量的に表現したのがゲーム理論。全員が利他的に振る舞うのがベストだが、そのためには「しっぺ返し」や「繰り返し」を意識する。②二つの事象に関係が見えても、実際は異なる場合がある。全く関係のない事柄に理由を見出すのが人間の本能。RCTなどの科学的な検証を用いて、理性的に判断しよう。③人間は生存の過程で、ネガティブな情報に強く反応してきた。理論が弱くても、陰謀論が広まりやすいのはそのため。2024/03/10

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