出版社内容情報
目がぼやけて見にくい、まぶしくて目がつらい、しょぼしょぼする、目が痛い……。
目に明らかな不具合があるのに、眼科の検査では異常なし。
最近、こうした原因不明の目の不調を訴える人が増えている。
なぜ眼科の検査で異常が見つからないのか。
それはその不調の原因が、「眼球」ではなく、視覚を司る目と脳の連動システムに
何らかの不具合が生じている可能性が高いからだ。
現代人の目は、スマホやタブレットなどの長時間使用により、
絶えず、人工的な強い光と人工画像による強い刺激にさられている。
目からの情報過多はそのまま脳へダイレクトに負荷をかける。
今や目から入る情報量が脳のキャパシティーオーバーを引き起こしかねないほど増加し、
過度なストレスがかかり脳疲労が引き起こされている。
脳の働きが落ちれば精神状態は不安定となり、さらに脳の働きは悪くなる。
その悪循環が目や視機能の不具合となって現れている場合があるというのだ。
反対に目や目の機能の低下が脳の働きや精神状態に影響することもある。
本書は、原因不明の目の不調に悩む方に向け、眼科で診断がつかない症例を
数多く治療してきた神経眼科・心療眼科の第一人者が、
目と脳との関係に踏み込んで、不調の根本原因をやさしく解きほぐしていく一冊。
普段から目と心を健康に保つ秘訣や方法などもわかりやすく教えてくれる。
内容説明
まばたきが増える、まぶしい、目が痛い、急激な視力低下…その目の異常、「心の叫び」かもしれません!急増する原因不明の目の不具合、その裏に潜む心の異変。心療眼科・神経眼科の第一人者が不調の原因を根本から解きほぐす。
目次
1章 あなたの目と脳は疲れ切っている(急増する原因不明の目の不調;ものは眼球だけで見ているわけではない ほか)
2章 あまりに目を酷使する現代人の悪習慣(スマホで目の使い方が単一に;近視化した状態はすぐには戻らない ほか)
3章 目の不調の裏にある心の異常(感覚で感じる不調は数値化できない;心療眼科で扱うもの ほか)
4章 心がラクになると、目も癒える(疲れたら思い切って休む、心の叫びを無視しない;ストレスへの耐性を少しでも上げていく ほか)
5章 視界良好、快適な目が人生の質を向上させる(目も老いる;老眼だけではない、目の加齢変化 ほか)
著者等紹介
若倉雅登[ワカクラマサト]
井上眼科病院名誉院長。1949年東京生まれ。80年北里大学大学院博士課程修了。北里大学助教授を経て、2002年井上眼科病院院長、12年から現職。07年より日本心療眼科研究会共同代表、14年NPO法人目と心の健康相談室を立ち上げ、現在副理事長。その他東京大学非常勤講師、慶應義塾大学非常勤講師、北里大学客員教授、日本神経眼科学会理事長を歴任。現在は井上眼科病院で神経眼科、心療眼科を専門とした予約診療、眼球使用困難症調査研究(厚労省)に関わるほか、著作、講演、相談室や患者会などでのボランティア活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。