草思社文庫<br> 南蛮幻想〈下〉―ユリシーズ伝説と安土城

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草思社文庫
南蛮幻想〈下〉―ユリシーズ伝説と安土城

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  • サイズ 文庫判/ページ数 359p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784794225313
  • NDC分類 521.82
  • Cコード C0121

出版社内容情報

福岡に室町時代から残る芸能「幸若舞」の主人公、百合若大臣。
この響きと物語の構成に「ユリシーズ」との関係を感じ取った坪内逍遥は、
「百合若=ユリシーズ」という大胆な説を1906年に提唱する。
はたして、起源はギリシヤか九州か。

勃興する西洋起源説、さらに想像は中央アジアへと広がる。
時代を追うごとに変遷してゆく、百合若大臣をめぐる言説の数々。
そしてその流れから次第に見えてくる、天守閣論との意外な共通点。
西方への憧れから生まれた日本人の幻想の系譜を、
膨大な論説を自在に横断し徹底解明する。
芸術選奨文部大臣賞受賞作。

<目次より>
第四章 百合若とユリシーズ
 海の英雄の物語
 起源はギリシアか、九州か
 京都へつどう碩学たち
 ユリシーズを歓迎した時代
 聖徳太子はキリストか
 ユダヤのダビデとイスラエル
 ギリシア神話とイソップ童話
 もうひとつの欧化論
 津田左右吉がなげた影
 牛若丸とアエネイス
 南蛮渡来のクラシック

第五章 中央アジアへいたるまで
 日本的文化受容の可能性
 ユリをあやつるイチジョーたち
 転機をむかえた百合若論
 民俗と、献と
 国文学の鎖国主義
 ヴィトルヴィウスとアルベルティ
 アポロドロスにたくした夢
 京都と山口をむすぶ糸
 天文六年、ユリワカタイシン
 すてがたい魅力
 歴史を読みとく哲学者
 つつしむべき飛躍
 ラーマとナラの物語
 ふたたび世界へ、目をむけて

あとがき
文庫版へのあとがき
主要参考文献
安土城と「百合若大臣」をめぐる言説史年表

内容説明

福岡に室町時代から残る芸能「幸若舞」の主人公、百合若大臣。この響きと物語の構成に「ユリシーズ」との関係を感じ取った坪内逍遙は、「百合若=ユリシーズ」という大胆な説を1906年に提唱する。はたして、起源はギリシャか九州か。勃興する西洋起源説、さらに想像は中央アジアへと広がる。時代を追うごとに変遷してゆく、百合若大臣をめぐる言説の数々。そしてその流れから次第に見えてくる、天守閣論との意外な共通点。西方への憧れから生まれた日本人の幻想の系譜を、膨大な論説を自在に横断し徹底解明する。

目次

第4章 百合若とユリシーズ(海の英雄の物語;起源はギリシアか、九州か;京都へつどう碩学たち;ユリシーズを歓迎した時代;聖徳太子はキリストか ほか)
第5章 中央アジアへいたるまで(日本的文化受容の可能性;ユリをあやつるイチジョーたち;転機をむかえた百合若論;民俗と、文献と;国文学の鎖国主義 ほか)

著者等紹介

井上章一[イノウエショウイチ]
1955年、京都府生まれ。京都大学工学部建築学科卒、同大学院修士課程修了。京都大学人文科学研究所助手、国際日本文化研究センター教授を経て現在、同所長。専門は建築史・意匠論。そのほか、美人論、関西文化論など多岐にわたる分野を独自の視点から考察した著書・発言で知られる。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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