清少納言を求めて、フィンランドから京都へ

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清少納言を求めて、フィンランドから京都へ

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  • サイズ 46判/ページ数 495p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794225283
  • NDC分類 914.3
  • Cコード C0098

出版社内容情報

セイ、あなたと私は驚くほど似ている――。

遠い平安朝に生きた憧れの女性「セイ」を追いかけて、
ヘルシンキから京都、ロンドン、プーケットを旅する長編エッセイ。

仕事にも人生にもうんざりしたアラフォーシングルのフィンランド人「私」は、
長期休暇制度を使って日本へ旅立つ。目的は「清少納言を研究する」ため――。

うだるような京都の夏の暑さ、ゴキブリだらけの「ガイジンハウス」、
同居人たちとのドタバタ劇、博物館や図書館での資料探し、
東日本大震災による精神的混乱、深夜のバーでの友との語らい、
この世のものとは思えないほど美しい桜、女性が生きていくことの困難さ……。
新しい人生へと旅立つ期待と不安を、鮮烈に描いたデビュー作!

■目次
Ⅰ 始まり。十月
   清少納言について知っていること
Ⅱ エスポー。冬から夏
   長期休暇――助成金――研究――傲慢と恐怖――引っ越しと出発
Ⅲ 平安京へタイムスリップ
   美と歌の世界
   平安時代の女たち
   仮名文字
Ⅳ 京都。九月
   暑さ――同居人たち――町
   『枕草子』とは何だったのか。様々な伝本
Ⅴ 京都。九月。第二部
   歌舞伎――石庭――坐禅――能――芸者たち
   空っぽの部屋、つまり平安時代の調度品
   後宮、つまり女たちの世界
Ⅵ 京都――九州。十月
   庭園――宇治――比叡山――金運稲荷たち――列車の旅――美容院にて――手蹟テスト――苔庭にて――セイ、あなたが見える
   宗教と食事について
   セイ、あなたはどう思われている?
   友だちノート、つまり清少納言って誰?
Ⅶ 東京――京都。十一月
   大都市――日文研塹壕――ヴォーグ
   嫌味なセイとムラサキ――二人の宮廷女房の争い
Ⅷ フィンランド――ロンドン。冬
   ものづくしの秘密
   ヴァージニア・ウルフと女性事情――セイ
   四十二人のセイ――訳書
   脱線とセイの後継者たち――文学、映画、音楽
Ⅸ 男たちと恋人たち
   恋人との逢瀬
   平安時代の男たち
   セイの男たちと子どもたち
Ⅹ 津波――タイ
? 京都。四月
   桜――もののあはれ――兼好と私
   源氏狩り
   和歌テスト
? 京都。五月
   坐禅――舞踏――レイのバー
   春画よ、セイ
   宴会と酒飲みについて
   セイの運命
XIII 脱ぐこと、纏うこと
   最後の質問、つまり『枕草子』とは何だったのか?
XIV 終わり――始まり。ノルマンディー。八月から九月

謝辞
あとがき
親愛なるミア・カンキマキさん――訳者解説
参考文献

内容説明

セイ、あなたと私は驚くほど似ている。遠い平安朝に生きた憧れの女性「セイ」を追いかけて、ヘルシンキから京都、ロンドン、プーケットを旅する長編エッセイ。新しい人生へと旅立つ期待と不安を、鮮烈に描いたデビュー作!

目次

始まり。十月
エスポー。冬から夏
平安京へタイムスリップ
京都。九月
京都。九月。第二部
京都―九州。十月
東京―京都。十一月
フィンランド―ロンドン。冬
男たちと恋人たち
津波―タイ
京都。四月
京都。五月

著者等紹介

カンキマキ,ミア[カンキマキ,ミア] [Kankim¨aki,Mia]
1971年、フィンランドのヘルシンキ生まれ。国立ヘルシンキ大学比較文学専攻卒業。編集者、コピーライターとして活動した後、『清少納言を求めて、フィンランドから京都へ』でデビュー。日本文化に精通していて、生け花の師範でもある。これまでにフィンランド旅行誌「モンド」旅の本賞、ヘルシンキ首都圏図書館文学賞、オタヴァ書籍財団ノンフィクション賞を受賞

末延弘子[スエノブヒロコ]
東海大学文学部北欧文学科卒業。フィンランド国立タンペレ大学フィンランド文学専攻修士課程修了。白百合女子大学非常勤講師。フィンランド現代文学、児童書の訳書多数。2007年度フィンランド政府外国人翻訳家賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

116
遠い現代のフィンランド(ヘルシンキ)からアラフォー女性が「枕草子」そして書き手の「セイ」の魅力に目覚め、京都へ。驚くのはフィンランド政府や企業の文化的助成の分厚さ。彼女は日本語が喋れない読めないのに、平安朝の「セイ」や「枕草子」を知ろうと悪戦苦闘する。その日記調ドキュメントタッチの書きぶりが面白い。あの平安朝に何故表立って文筆を含めた言論が出来たのか、その不思議は今の日本人にももっと興味を持っていいのでは。セックスを含めた赤裸々な語り口や活動ぶりが本書の人気の一端なのかな。 楽しみました。2021/10/22

アキ

96
38歳で仕事を辞め、京都に住む。清少納言をセイと呼び、語りかけながら、京都の街にセイの面影を追い求める。ノルマンディーでこの本を書き上げた。著者もセイと同様京都での日々を書き連ねていた。そんな日々の記録に所々枕草子からの「清少納言のことば」を引用し、著者も感じるままにリストを挙げる。清少納言の直接の原本はもちろん見つけることはできなかったが、1000年前の同時代を生きた道長の日記は目にすることが出来た。著者の目を通して、日本の歴史、現代まで残されたもの、文学を、新鮮な気持ちで改めて知ることができました。2021/09/25

ばう

80
★★★★ まず初めに。ミア本当にありがとう。日本人でさえ詳しく知らないセイの事をこんなに愛してくれて、セイに会うためにはるばる日本にまで来てその足跡を辿ってくれて。彼女は日本文学の学者でも何でもなく編集者として働く、ただただ清少納言の事が好きで好きでたまらないという女性。彼女が凄いところは専門家の門を叩き、そこで研究するという方法では無く、ただ自分の足だけでセイの事が分かりそうな所へ行き(ロンドンにまで!)、見て読んで感じた事だけでここまで調べ上げたところ。495ページという中々な分量ですがオススメです。2021/11/28

pohcho

67
枕草子と清少納言をこよなく愛するアラフォー独身のフィンランド人女性が、清少納言をめぐる旅をしたエッセイ。言葉もわからないのに、いきなり京都の安宿で、二度にわたっての長期滞在(途中で東日本の震災も起こる)。図書館や博物館、寺社や庭をめぐり、能や歌舞伎を見て、枕草子にちなんでいろんなものリストを作ったり、和歌に挑戦したり、最後にはなんと十二単体験まで!所謂研究者ではないので、自らの心の赴くままに、ただひたすらにセイ(清少納言のこと)を思い、心の中でセイに語りかけながら、旅をされていたのが印象的だった。2022/02/01

よこたん

59
“セイ、あなたは守護道化師だったのよ。命を賭けて書き、弾丸を受けるために中宮定子の前に身を投げる守護道化師。定子の守護者、それがあなただった。だから、あなたは本を書いた。” 本の分厚さに怯み、何度もギブアップしそうになったけれど、終盤のこの言葉に救われた。セイ=清少納言と『枕草子』の魅力に取りつかれたフィンランド女性が綴る長い長いラブレターというべきか。セイを追いかけて来た日本での様々な体験、京の酷暑や震災による原発事故の影響など、今も昔も心に影を落とす出来事はあり続ける。翻訳が大変だっただろうなあ。2022/01/22

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