超電導リニアの不都合な真実

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超電導リニアの不都合な真実

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  • サイズ 46判/ページ数 363p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794224804
  • NDC分類 686.21
  • Cコード C0036

出版社内容情報

JR東海は、もうリニアを諦めている?
「中央新幹線」は在来型新幹線で
開業できるよう、準備されている――。

リニアの実用化は、とうてい不可能では? 複雑な走行原理に超電導磁石の課題、トイレ問題まで、
立ちはだかる技術的課題の数々を解説し、「国家的事業」の見直しを提言する。

<内容より>
◎超電導磁石は-269℃以下の冷却が必要
◎冷却に必要なヘリウムは資源枯渇の危機
◎低速では浮かず車輪で走らざるをえない理由
◎浮上・着地のたび136個のゴムタイヤ車輪が出入り
◎故障する可能性のある部品が多すぎるという指摘
◎磁力が急低下する「クエンチ」は克服済みか
◎山梨実験線ではクエンチ発生なしと主張。本当?
◎シート間隔はエコノミークラス並みに狭い
◎トイレはナシ? 設置を困難にする要因が複数
◎高速走行時の大きな振動と「耳ツン」
◎山梨実験線がいまだに単線のままの理由は?
◎実験線にはリニアに不要の架線用電柱(?)がある
◎中央新幹線は「在来型新幹線」で開業できる
◎在来方式での開業は現実的か

超電導リニアには、まだ数多くの技術的課題があり、実用化は時期尚早である――。
 本書では取材の結果、このような結論に達しました。
 この結論が正しければ、リニア中央新幹線は、「超電導リニアの技術は完成している」という前提が崩れたまま進められている、危ういプロジェクトだと言えます。
 JR東海は、それに気づいていたのでしょう。同社は、その危うさを回避するため、中央新幹線を、超電導リニア方式と在来方式(従来の新幹線方式)の両方に対応した構造にして、建設を進めています。つまり、超電導リニアが失敗したときの備えとして、在来方式でも開業できる構造になっているのです。
 ただし、在来方式で開業することになれば、3兆円もの財政投融資は正当化できなくなり、計画が頓挫しかねません。
 中央新幹線は、超電導リニア方式と在来方式のどちらで開業するとしても危ういプロジェクトなのです。

内容説明

技術的課題があまりに多すぎる。JR東海は、もうリニアを諦めている?「中央新幹線」は在来型新幹線で開業できるよう、準備されている―。リニアの実用化は、とうてい不可能では?複雑な走行原理に超電導磁石の課題、トイレ問題まで、立ちはだかる技術的課題の数々を解説し、「国家的事業」の見直しを提言する。

目次

第1章 心配になるほど複雑な超電導リニアのしくみ
第2章 なぜ超電導リニアが開発されたのか
第3章 超電導リニアは技術的課題が多い
第4章 なぜ中央新幹線を造るのか
第5章 中央新幹線の建設・運用上の課題
第6章 乗客の視点で見るリニアの課題
第7章 事故の情報公開や対策への疑問
第8章 中央新幹線は在来方式でも開業できる
第9章 今が決断のとき

著者等紹介

川辺謙一[カワベケンイチ]
交通技術ライター。1970年三重県生まれ。東北大学大学院工学研究科修了後、メーカー勤務を経て独立。高度化した技術を一般向けに翻訳・紹介している。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Francis

13
リニア中央新幹線について鉄道ファンとして「大丈夫なのか?」と思っていたので読んでみた。やはり大丈夫ではなさそう。読んでみると、超電導リニアはこんなに問題が多く日本では到底営業運転できない代物だったとは驚きである。「中央新幹線」は在来型新幹線で開業できるように準備されているという説は「いくらなんでもそれはあり得ないでしょう」と思ったが、山梨実験線の現状を見てそうなのかもしれないと思った。これからの日本は嫌でも人口が大幅に減少し、過剰なインフラが多くなる。そのような時代であれば超電導リニアは止めた方が良い。2025/07/24

青雲空

5
大井川水系の水問題ばかりが取り上げられているが、リニア問題はもっと多岐にわたり複雑。トンネル残土については、信濃毎日新聞が取り上げてくれていたが、本書はさらにリニアのそもそもの技術的課題について疑問・危険性を指摘している。 クエンチ、ヘリウム、気圧・トイレ。メンツにこだわればこだわるほど、リニアは「インパール作戦」化していくだろう。 そして最終的にコストを負担させられるのは、やせ細った日本国民である。原発同様、国策民営はきっと破綻すると予感する。2024/07/30

Ezo Takachin

4
まだまだ実現するには時間がかかるように感じた。原発等と同じで、良い面悪い面について正しい情報をしっかり出してほしい。事故不具合についても情報を正確に出してほしい。隠ぺいするような体質であってはならない。人口減少等利用者減少の可能性も考えられうる将来であるので、無理に急ぐ必要もないのでは?静岡県の水問題もあるし、開業目標も間に合わないように思う。本当に必要なインフラなのだろうか?2021/01/05

キミ兄

4
本当に科学者なのかというほどに主観を中心にしたあいまいなアプローチ。アメリカに売り込めという言葉も自分が議論の中心に痛いだけなのではと見えてしまう。クエンチが発生した時の実際のトラブルの推定や、気圧変化の実測値など、本を出版する前にもっと客観材料をそろえる余地はあるのではないか。☆☆☆。2021/01/02

Stevie G

3
この著作が、このまま話題にならず、埋もれてしまうのはもったいないです。リニア・プロジェクトの中止という、思い切った提言をせざるを得なかった理由を、丁寧に分かり易く説明されており、あまり予備知識のない一般読者にも、分かり易い内容になっています。仮に開通したとしても、相模原や甲府など、各県の駅に停車させている場合ではないですね。個人的には、恐ろしくて、絶対に乗りたくないです。ぶつかったりしなくても、トンネル内で途中で動けなくなっただけで、救援が来るはずもなく、まず生きて出ては来られないですね。2021/04/25

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