草思社文庫<br> 「うつ」は炎症で起きる

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草思社文庫
「うつ」は炎症で起きる

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  • サイズ 文庫判/ページ数 278p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784794224736
  • NDC分類 493.76
  • Cコード C0147

出版社内容情報

うつ病研究に今、革命が起きている。
心と脳の病気だと考えられていたうつ病が、ストレス起因のものも含め
「身体の炎症に原因がある」という証拠が次々と挙がっているのだ。
近い将来、精神科医はうつ病の診断に炎症を調べる血液検査を用いるようになり、
患者に最適の抗炎症薬や免疫療法を処方するようになるかもしれない。
それによって既存の抗うつ薬で効果がなかった患者に救いがもたらせられる可能性は大きい。
うつ病治療の革命的進展の兆しと将来の展望を世界的権威がわかりやすく解説する。

<目次より>
第1章 うつ病に関するまったく新しい考え方
歯医者に行ってうつ状態になったのはなぜか
神経免疫学は当初うさん臭く思われていた
本当に炎症はうつの原因になるのか
精神医療の革命はテレビ中継されない

第2章 免疫系とは何か、何をしているのか
炎症と感染の基礎
とにもかくにも免疫系は配置が大事
免疫細胞は情報交換で連携する
免疫細胞がすばやく外敵に反応できる理由
免疫は自己を傷つけることもある

第3章 炎症とうつの関係が無視された理由
炎症性疾患の患者のうつは実は珍しくない
身体は機械だが心は違うと考えたデカルト
デカルトの二元論は現代医療に影を落とす
炎症とうつのつながりを示す数々の病気
サイトカインに作用する薬剤の大成功
抗サイトカイン薬投与で患者はハイになった

第4章 医学はうつ病をどう扱ってきたか
うつ病の医学における位置づけの遍歴
二元論がうつ病のスティグマを悪化させる
心理学的治療の創始者フロイト
薬草療法の時代から化学製薬の時代へ
抗うつ薬の黄金時代の始まりと終わり
セロトニン不足説は茶番にすぎない
うつ病にはバイオマーカーがない

第5章 どのようにうつは炎症で起きるか
デカルト的世界の常識をくつがえすには証拠が必要
うつ症状が強い人ほど炎症も強い傾向
炎症とうつの間に因果関係はあるか
脳と免疫系はさまざまな方法で連絡している
炎症はどのように脳に変化をもたらすか

第6章 なぜ免疫系はうつ病を起こさせるのか
うつ病患者の炎症はどこから来るのか
ストレスでサイトカインが放出され炎症が起きる
炎症とストレスの循環がうつ病を悪化させる?
なぜ人はうつ病になるかを自然選択で説明できるか
大昔のサバンナでは抑うつ症状が役立った?

第7章 これでうつ病治療は変わるのか
メディカル・アパルトヘイトに苦しむ患者たち
この知見を現在の治療に生かす道はあるのか
抗うつ薬開発の古いビジネスモデルが崩壊した理由
炎症バイオマーカーと組み合わせた個別的療法へ
アルツハイマー病にも免疫療法開発の可能性が
統合失調症にも免疫が関係し

内容説明

うつ病研究に今、革命が起きている。心と脳の病気だと考えられていたうつ病が、ストレス起因のものも含め「身体の炎症に原因がある」という証拠が次々と挙がっているのだ。近い将来、精神科医はうつ病の診断に炎症を調べる血液検査を用いるようになり、患者に最適の抗炎症薬や免疫療法を処方するようになるかもしれない。それによって既存の抗うつ薬で効果がなかった患者に救いがもたらされる可能性は大きい。うつ病治療の革命的進展の兆しと将来の展望を世界的権威がわかりやすく解説する。

目次

第1章 うつ病に関するまったく新しい考え方
第2章 免疫系とは何か、何をしているのか
第3章 炎症とうつの関係が無視された理由
第4章 医学はうつ病をどう扱ってきたか
第5章 どのようにうつは炎症で起きるか
第6章 なぜ免疫系はうつ病を起こさせるのか
第7章 これでうつ病治療は変わるのか

著者等紹介

ブルモア,エドワード[ブルモア,エドワード] [Bullmore,Edward]
ケンブリッジ大学の精神医学科長および臨床神経科学学科のウルフソン脳イメージングセンター長。ケンブリッジシャー&ピーターバラNHSファウンデーション・トラストの精神科の名誉専門医、および研究開発部部長でもある。文学士、医学士、博士、王立内科医協会員、王立精神医学会員、イギリス医学院会員。オックスフォード大学を経て、ロンドンの聖バーソロミュー病院で医学を学ぶ。香港大学で内科医として勤務した後、ロンドンのセントジョージ病院、王立ベスレム病院、モーズレイ病院で精神科医としての教育を受け、キングス・カレッジ・ロンドンの精神医学研究所で臨床科学者としての教育を受ける。1999年ケンブリッジ大学精神医学科教授。2005年から、グラクソ・スミスクラインで非常勤勤務をしており、現在、うつ病のための新たな抗炎症薬の開発のために産学協同体を率いている。神経科学およびメンタルヘルス分野の世界的エキスパートである(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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双海(ふたみ)

5
うつ病研究に今、革命が起きている。心と脳の病気だと考えられていたうつ病が、ストレス起因のものも含め「身体の炎症に原因がある」という証拠が次々と挙がっているのだ。近い将来、精神科医はうつ病の診断に炎症を調べる血液検査を用いるようになり、患者に最適の抗炎症薬や免疫療法を処方するようになるかもしれない。それによって既存の抗うつ薬で効果がなかった患者に救いがもたらせられる可能性は大きい。うつ病治療の革命的進展の兆しと将来の展望を世界的権威がわかりやすく解説する。2023/05/15

SGM

5
主にうつ病に関連する免疫系、デカルトの心身二元論、歴史(医学の流れ)、進化学、治療の展望(アルツハイマー病や統合失調症などにも言及)など。炎症もうつ病の原因のひとつとして考えられ、サイトカインなどの免疫反応(炎症)が関与しているのではないかと。今後は炎症を指標にしたうつ病治療が行われるか。「炎症(感染症)→感染拡大を抑制するためのうつ病」という進化学的な考察はなるほどなと。慢性炎症が心疾患や代謝疾患などに関連していることも研究からわかってきており、これから抗炎症は重要な医療になっていくのではないだろうか。2020/10/21

すずめ

1
もっと早く読んでおけばよかった。 めちゃくちゃ面白い。 これからの心理学には生理学的な知識がもっと必要だなあと思った。2021/05/27

源蔵

0
今回のコロナ騒動が、うつや認知症だけでなく、がん免疫力療法の進展に繋がることを期待します。科学万歳。2020/11/12

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