草思社文庫<br> 地獄は克服できる

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草思社文庫
地獄は克服できる

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784794224552
  • NDC分類 944
  • Cコード C0198

出版社内容情報

挫折や自殺願望、うつ状態からいかに脱出するか。ヘッセが真率に教えてくれる心の妙薬とも言うべき本。「地獄と向き合え、突進せよ」

内容説明

ヘッセは少年時代にエリート神学校から逃げ出して以来、何度も挫折を繰り返して、50、60歳になってようやく落ち着いた生活をスイス南部の家で送った。二度の離婚、家族の死や病気、二度の世界大戦をはさんで社会も大荒れだった。その中で心身ともに疲れ果て何度も自殺願望を抱き、うつ病に悩まされた。本書はその間に書き記したこうした心の悩みからの脱出法や苦しみとの付き合い方などについてのエッセイや断章をまとめた本。これらはストレスに悩む現代人のための妙薬ともなるだろう。

目次

ささやかな楽しみ
無為の技
眠られぬ夜
精神の富
古い音楽
都市
おまえはほんとうに幸せか?
日記の一部
芸術家と精神分析
雲におおわれた空
不安を克服する
つねに新たな自己形成を
苦しい道―メールヒェン
日記―ある病ののちに
内省
神経過敏症の疑いあり
町への遠足
心理学
不可能なことを新たに試みる!
夏の鉄道旅行
花火

著者等紹介

ヘッセ,ヘルマン[ヘッセ,ヘルマン] [Hesse,Hermann]
1877~1962年。ドイツ・バーデンヴュルテンベルク州生まれ。詩人、作家。1946年ノーベル文学賞受賞。代表作に『青春彷徨』(「郷愁」)『車輪の下』『デーミアン』『シッダールタ』『荒野の狼』『ガラス玉遊戯』などがある

ミヒェルス,フォルカー[ミヒェルス,フォルカー] [Michels,Volker]
ドイツの出版社ズーアカンプ社の編集顧問。ヘッセの遺稿・書簡を整理し『庭仕事の愉しみ』『人は成熟するにつれて若くなる』などテーマ別詩文集を編纂

岡田朝雄[オカダアサオ]
1935年東京生まれ。ドイツ文学者。東洋大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホシ

25
ヘッセは何作か読んだことがありますが、難解でいまいち咀嚼しきれませんでした。しかし、本書でぐっとヘッセが身近になったように感じます。多分、翻訳が良いのだと思う。東洋思想にも造詣が深ったヘッセ。彼の思想は我々日本人にも馴染みやすい部分があると思います。読みながら一休宗純の「有漏路より無漏路へ帰る一休 雨ふらば降れ風ふかば吹け」を思い出しました。人生のトンネルに差し掛かった時、このトンネルはいつまで続くのかと不安になることがあります。しかし、「トンネルを受け入れること」がトンネルの出口なのかもしれません。2021/01/09

テツ

23
「あなたの苦しみを愛しなさい。それに抵抗しないこと。それから逃げないこと。苦しいのはあなたが逃げているからです。それだけです」というヘッセの言葉があるけれど、人生も世界も自分がそれとどう対峙するかという覚悟一つで、天国にも地獄にも簡単に変質してしまう。自らの精神の在り方で様変わりする世界の在り方は、日本(というか東洋か)的な感覚からもとても理解しやすく受け入れやすい。世界なんて自分の意志だけで簡単に創り変えることができる。自縄自縛も自分にかけた呪いも、消すことができる。ああ。本当に世界は美しい。2022/07/18

Kiro

14
購入してから、ゆっくり読んだ。一気に読もうと思っても読めなかった。時に数行、数ページでおなかがいっぱいになることもあった。そんな本と出逢えたことが、幸せだなと途中から感じて読み進めていった。アートと孤独はやはり切り離せないものであって、孤独によって研ぎ澄まされた心から生み出される何かが、僕の心を揺さぶるのかな、、と思う。ユーモアすらも、孤独の産物だと書いてあったことに、新鮮さを覚えた。2020/08/19

マーブル

11
「人間がそれまでもっていた物質的な支えをなくしたり、それがぐらついたりしたときにはじめて、その人間が精神的なものとどんなに純粋なつながりをもっていたか、精神的なものがその人にとってほんとうに価値があるものであったかどうかが明確になるのである」「幸不幸を問題にすること自体が、結局はまったくばかげたことなのだ。なぜなら、私の人生のどんなに不幸だった日々でさえ、数々の楽しかった日々よりも捨てがたいように思われるからだ」2024/12/03

大楠公

9
ヘッセの小説を一通り読んだ後に読みました。小説ではヘッセの文章の美しさに何度も感じ入りましたが、この本はエッセイを集めたもので、小説の根底となる思想が散りばめられている気がしました。ヘッセ自身がどれ程の苦労を体験したのか、そこからどうやって乗り越えたのかを教えてもらいました。ほぼ全ての事が、すーっと腹に落ちました。この本に出会えて感謝です。2023/03/14

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