出版社内容情報
挫折や自殺願望、うつ状態からいかに脱出するか。ヘッセが真率に教えてくれる心の妙薬とも言うべき本。「地獄と向き合え、突進せよ」
内容説明
ヘッセは少年時代にエリート神学校から逃げ出して以来、何度も挫折を繰り返して、50、60歳になってようやく落ち着いた生活をスイス南部の家で送った。二度の離婚、家族の死や病気、二度の世界大戦をはさんで社会も大荒れだった。その中で心身ともに疲れ果て何度も自殺願望を抱き、うつ病に悩まされた。本書はその間に書き記したこうした心の悩みからの脱出法や苦しみとの付き合い方などについてのエッセイや断章をまとめた本。これらはストレスに悩む現代人のための妙薬ともなるだろう。
目次
ささやかな楽しみ
無為の技
眠られぬ夜
精神の富
古い音楽
都市
おまえはほんとうに幸せか?
日記の一部
芸術家と精神分析
雲におおわれた空
不安を克服する
つねに新たな自己形成を
苦しい道―メールヒェン
日記―ある病ののちに
内省
神経過敏症の疑いあり
町への遠足
心理学
不可能なことを新たに試みる!
夏の鉄道旅行
花火
著者等紹介
ヘッセ,ヘルマン[ヘッセ,ヘルマン] [Hesse,Hermann]
1877~1962年。ドイツ・バーデンヴュルテンベルク州生まれ。詩人、作家。1946年ノーベル文学賞受賞。代表作に『青春彷徨』(「郷愁」)『車輪の下』『デーミアン』『シッダールタ』『荒野の狼』『ガラス玉遊戯』などがある
ミヒェルス,フォルカー[ミヒェルス,フォルカー] [Michels,Volker]
ドイツの出版社ズーアカンプ社の編集顧問。ヘッセの遺稿・書簡を整理し『庭仕事の愉しみ』『人は成熟するにつれて若くなる』などテーマ別詩文集を編纂
岡田朝雄[オカダアサオ]
1935年東京生まれ。ドイツ文学者。東洋大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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