内容説明
1945年8月、大きな戦争は終わった。しかし世界は、いくらか平和になり、安定が戻っただけだった。その後も、スエズ危機、中印紛争、ベトナム戦争、ニクソン・ショック、冷戦崩壊、同時多発テロと大事件が続く。そして今日、日本海を挟んでロシア、中国、北朝鮮そして韓国と、いずれも日本との関係は不安定なままで、背景には歴史認識をめぐる問題が伏在している。もはや日本は、「“ごっこ”の世界」にとどまっているわけにはいかない。では、日本の正確な現在地はどうなっているのだろうか。未来に備えるための画期的な入門現代史。
目次
第1章 「当用現代史」の試み
第2章 「戦後日本」という奇跡
第3章 日米同盟のあとさき
第4章 インドと中国はなぜ戦ったか
第5章 英国が教える米国との付き合い方
第6章 ドル覇権への道
第7章 ニクソン・ショックとは何だったのか
第8章 中国リスクの深層
第9章 楽観論者だけが未来をつくる
第10章 日本人の変革能力
著者等紹介
谷口智彦[タニグチトモヒコ]
1957年香川県生まれ。東京大学法学部卒業。1985年12月日経マグロウヒル(現・日経BP)社に入り「日経ビジネス」記者。同誌ロンドン特派員、主任編集委員経て2005年退社。この間プリンストン大学フルブライト客員研究員、ロンドン外国プレス協会会長(アジア初)、ブルッキングズ研究所給費研究員など歴任。2005‐08年、外務省で外務副報道官。2013年2月から内閣審議官、14年4月から内閣官房参与として安倍晋三総理の外交政策演説を担当。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究家教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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