内容説明
「弱いものはすべてセクシーである」しょせんは男も女もない、人間は同じ美しさと醜さの中にある―セツ・モードセミナー創設者による伝説の名エッセイ、待望の復刻!
目次
新しい男と女。
男の優しさ。
映画の中のダンディスム。
セクシーさの定義。
こだわりファッション学。
ちょっと苦い話。
暮しの美学。
気ままな一人旅。
著者等紹介
長沢節[ナガサワセツ]
1917年、福島県会津若松市生まれ。99年没。日本のファッション・イラストレーターの草分けであり、デザイン、エッセイ、ファッション評論、映画評論などの分野で多彩な才能を発揮した。「自由で上品な美」を追求する独自の“セツ美学”を貫いた。第一線のクリエイターを輩出する「セツ・モードセミナー」創設者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MIHO
4
この時代のほうが、今より精神が自由だったのではないかなぁ。2020/04/03
T.Y
3
長沢節さんを全く知らないまま手に取りました。個性的な価値観に独特な性癖、読み進めていくうちに、この人誰かに似ているな…、と思ったら彼だ、『吉良吉影』。エッセイ自体は得意ではないのですが、飲み会に関する服装や酒の嗜み方、話題などは参考になり、自分の未熟なところを俯瞰して見れた、いい機会になりました。2020/05/02
千頼
1
セツさん節炸裂で面白い。この方が持っている世界への視野とか、世界との距離の詰め方とか、そういうのすごく好き。みんながマリリン・モンローを好きなわけじゃないと山で例えていた。たしかに富士は日本一の山だけど他の山を好きな人は妥協をしているわけではない。その山での景色とか距離感とか、そういうことへの心地よさがあるはず。それが人にも当てはまるんだよなぁ。【図書館本】2023/05/23
ちばひなこ
1
愛は惜しみなく奪う。時代感として“しない”という否定がきちんと意味を持って居る感じがする。今は“しない”が目立たない。“しない”を伝えるための“する”が必要になってきている気がする。2020/04/13
かす実
0
この時代にこの種のおじさんがいるということ!小洒落た暮らしぶりはともかく、ファッションにしろ映画にしろ異国での体験にしろ、眼差すものすべて自分の感性のものさしで向き合っている感じが良かった。男性が青年や少年に向けるエロティックな視線、が興味深かった。そういうものが窺い知れるフィクションはそこそこあるけれど、エッセイという形態で照れも倒錯も言い訳もなくまっすぐ綴られているものは少ない気がするから。2021/11/02
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