出版社内容情報
人はどのように「人の死」を扱ってきたのか。欧州、アジア、アフリカ、中米と各地に多様な葬儀のかたちを訪ね、故人を送る儀式に込められたものを考察する好著。
内容説明
自身の父親の死を機に、フィナンシャルタイムズのベテラン記者だった著者は世界各地のさまざまな「葬送」の姿を訪ね歩いた。文化や社会によって死のとらえ方、悲しみ方、儀式のあり方はきわめて多種多様なかたちをもつ。それらの歴史的な経緯もたどりつつ、人間にとっての「死」「死者」の意味を問う。紀行文のように綴られた文章には臨場感があり、多様な死の儀式を追体験するうちに、私たち自身の「死」のあり方を考えさせてくれる。
目次
プロローグ 父の死
第1章 嘆き―イラン、涙の壺
第2章 炎の陶酔―パリ、美しい炎上
第3章 怖ろしい静寂―シチリア、死の展示
第4章 箱の中―ガーナ、夢みる棺
第5章 永遠への旅支度―香港、来世への餞別
第6章 豚を育てる―フィリピン、集い合い
第7章 異国の片隅―カルカッタ、望郷の眠り
第8章 骨そして骨―チェコ、とある礼拝堂
第9章 再会―メキシコ、オアハカの祭壇で
第10章 最終章―小さくきっちりの荷造り
著者等紹介
マレー,サラ[マレー,サラ] [Murray,Sarah]
作家・ジャーナリスト。元フィナンシャルタイムズの記者。ビジネス・社会・環境の論者としてニューヨーク・タイムズやウォールストリート・ジャーナルなどにも寄稿
椰野みさと[ヤノミサト]
早稲田大学第一文学部卒。英語教育系出版社勤務を経て、現在は学術書を中心とした編集職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 電子書籍
- ガッチャガチャ 2巻 花とゆめコミックス
-
- 電子書籍
- 怪盗レッド バレンタインチョコはおおさ…