出版社内容情報
「日本酒ブーム」と言われるその実績をとらえ、全国の日本酒の現場を訪ねて「ほんとうにうまい日本酒」に懸ける人びとの姿と日本酒の将来像を描く。
内容説明
それぞれの深い想いと技が生み出す、百花繚乱の「うまい!」を堪能する。全国各地の銘酒蔵を訪れて知った銘酒に懸ける人たちの心意気。
目次
序章 日本酒はいま、本当にしあわせか
第1章 うまい日本酒はどこへ行く?―新政
第2章 「若さ」について―誉池月
第3章 燗酒の逆襲―丹澤山
第4章 地酒という生きかた―蓬莱泉
第5章 バランスの妙―まんさくの花
第6章 日々呑む酒とは―北雪
第7章 日本酒の会におもむく
第8章 福島の親分―末廣
第9章 うまい酒をつくるということ―モルトウイスキー、クラフトビール
第10章 酒屋万流―花巴、アフス、伊根満開
第11章 文化をになう酒―大信州
著者等紹介
増田晶文[マスダマサフミ]
作家。1960年大阪生まれ、同志社大学法学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ophiuchi
13
登場する蔵のオーナーや杜氏たちの言葉は深く、彼らなら日本酒が売れない現状を乗り越えていってくれることだろう。飲んだことがあるのは、なぜか日本酒以外でだだ一つ取り上げられている「イチローズ・モルト(ウイスキー)」と「まんさくの花」と「蓬莱泉」だけだった。普段は安い紙パックの純米酒を飲んでいて、時にはここに書かれている「うまい日本酒」を飲んでみたいものだと思う。2017/12/22
makio37
12
(半分)仕事読み。紹介されている蔵元や杜氏の方々の人間的魅力に惹かれる。こんなものを読んでしまっては、「新政」や「まんさくの花」などを是非とも味わってみたくなる。さらに困るのは、(そのために読んだのだが)日本文化を象徴する工芸品・芸術品たる日本酒を、食品加工ビジネスのひとつとして扱うことの無神経さを思い知らされたことだ。"酒屋万流"で皆言うことは異なるが、"文化"を背負う気概のもとに酒造りに誇りを持ち取り組んでいる点では共通している。センサーだAIだと"文明"の導入を提案する意味をよく考えようと思う。2019/12/30
しゃんしゃん
8
ディープな本。日本酒好きを自認する私ながら殆ど始めての酒たちだった。そんな銘酒が多数紹介されている。奥深い山里で、派手な街並みが果てたところで日本酒作りに関わる人たちは謙虚で誠実。登場した地酒名はノートに記録。なかなか出会うのは難しいとは思うがこれから楽しみ。熱燗、冷や酒(常温)、冷酒とそれぞれの味わい方も知った。居酒屋で肩身が狭い日本酒党だが、最初の一杯は何も言わず何も食べず酒を全身で味わおう。日本人に生まれ日本酒に出会えたことに感謝しながら今宵もうまい酒をちくりとやりましょう。まずは一献。2017/12/14
たつや
1
長年日本酒をテーマに酒蔵をめぐり、作品を上梓してきた著者。酒屋万流をテーマに上げ、様々な日本酒が様々なシチュエーションで楽しまれることを説く。酒蔵の想いが詰まった作品を、そのストーリーを感じ、想像しながらこれからも晩酌を楽しんでいきたい2019/06/10
しろ
1
次に飲むのが楽しくなるな2018/09/06