出版社内容情報
アメリカ31代大統領フーバーが第二次世界大戦時の国際情勢と米国外交を膨大な資料をもとに検証。次期大統領のルーズベルトが戦争回避の民意を抑えヨーロッパ戦線に介入し、結果的に“自由への裏切り”というべき冷戦状態を出現させるに至ったプロセスを詳細にたどる。第二次世界大戦史に修正を迫る最重要書の全訳(下巻は2017年5月刊行予定)
内容説明
本書は第31代アメリカ大統領ハーバート・フーバー(任期1929~33)が第二次世界大戦の過程を詳細に検証した回顧録である。第二次世界大戦とは何だったのか―。従来の見方とは真っ向から対立する歴史観をもつ本書は長い間、公にされなかったが、2011年に米国で刊行され議論を呼んでいる。さまざまな情報にアクセスできたアメリカの最高権力者が、20年の歳月をかけて完成させた第一級の史料である。
目次
第1部(自由人が苦しむことになる知的頽廃と倫理的背信;開戦前年(一九三八年)の各国の状況分析
アメリカ外交政策の革命的大転換
一九三九年のヨーロッパ、人類の敵となる怪物たち
共産主義者とナチスによるヨーロッパ征服
アメリカの干渉:言葉以上、戦争の一歩手前の行動
アメリカ国民の洗脳
アメリカ外交の革命的転換
恒久平和実現のチャンスがあったフランクリン・ルーズベルト
戦争への道)
第2部(度重なる会談)
著者等紹介
フーバー,ハーバート[フーバー,ハーバート] [Hoover,Herbert]
1874年アイオワ生まれ。スタンフォード大学卒業後、鉱山事業で成功をおさめ、ハーディング大統領、クーリッジ大統領の下で商務長官を歴任、1929年~1933年米国大統領(第31代)。人道主義者として知られ、母校スタンフォードにフーバー研究所を創設。1964年死去
ナッシュ,ジョージ・H.[ナッシュ,ジョージH.] [Nash,George H.]
歴史家。ハーバード大学で歴史学博士号取得。2008年リチャード・M・ウィーヴァー賞受賞(学術論文部門)。フーバー研究の第一人者として知られる
渡辺惣樹[ワタナベソウキ]
日本近現代史研究家。北米在住。1954年静岡県下田市出身。77年東京大学経済学部卒業。30年にわたり米国・カナダでビジネスに従事。米英史料を広く渉猟し、日本開国以来の日米関係を新たな視点でとらえた著作が高く評価される。著書に『日米衝突の萌芽 1898‐1918』(第22回山本七平賞奨励賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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