出版社内容情報
核実験やミサイルの発射を繰り返す北朝鮮。核を持ち強大な軍事力を背景に領土拡張をやめない中国。これらに隣接する日本、韓国、台湾が実際に「核兵器」を保有する日は来るのか? それは連鎖的な「核ドミノ」をもたらすのか?? 核開発の概況、?歴史的経緯、?開発レベルと対外関係、?核兵器保有の動機、?抑止要因などの視点から、北東アジアにおける「核」のリアルを冷静に分析。中国が暴走し、米国のアジア戦略が揺れる現在の必読書!
第1章 韓国
・朴正煕に始まる秘密開発
・国民の3 分の2 が核兵器を支持
・脅威は北朝鮮よりむしろ「日本」?
・南北統一が実現したら新たな
核保有国家が誕生する?
第2章 日本
・高度な原発技術・ロケット技術と
核弾頭1400 発分のプルトニウム
・「いつでも核を持てる」核ヘッジ戦略
・「核アレルギー」と「安全保障」とのジレンマ
・弱体化するアメリカへの不信」
第3章 台湾
・蒋経国の核開発計画
・原発と第三次台湾海峡紛争
・13 対1 の軍事バランスと米中関係
・反核政策と福島原発事故の余波
・核保有からもっとも遠い国
マーク・フィッツパトリック[マーク フィッツパトリック]
国際戦略研究所アメリカ支局(IISS-US) エクゼクティブ・ディレクター。ハーバード大学ケネディ行政大学院修了後、米国国務省入省、国務次官補代理(核不拡散担当)等を務める。英国国際戦略研究所に移籍、上席研究員、不拡散・軍縮プログラム部長を経て現職。
国際戦略研究所(IISS):1958年、冷戦時代における国際安全保障、軍備縮小・防衛問題等の情報・研究のためロンドンで設立された国際的戦略研究機関。60 カ国以上の専門家が参加。
秋山勝[アキヤママサル]
立教大学卒業。出版社勤務を経て翻訳の仕事に。訳書に、ジャレド・ダイアモンド『若い読者のための第三のチンパンジー』、バーバラ・キング『死を悼む動物たち』、ジョン・ゲヘーガン『伊四〇〇型潜水艦 最後の航跡』、ティム・ジューダ『アベベ・ビキラ』、ジョージ・サイモン『他人を支配したがる人たち』(以上、草思社)、マーティン・フォード『テクノロジーが雇用の75%を奪う』、ゲイル・カーリッツ『アメリカの中学生はみな学んでいる「おカネと投資」の教科書』(以上、朝日新聞出版)など。
内容説明
これまで報じられてこなかった「核」をめぐる衝撃的な実態!この現実にどう向き合うべきか?国際戦略研究所の専門家が核をめぐる「現実」を精緻に分析!切迫する核問題のための必読書!
目次
はじめに(核を持たない「潜在的核保有国」;「核ドミノ」という悪夢)
第1章 韓国(朴正煕の極秘核プログラム;核開発はどこまで進んでいたか ほか)
第2章 日本(岸信介、池田勇人、佐藤栄作;五つの報告書の「同じ結論」 ほか)
第3章 台湾(蒋経国の極秘核プログラム;ワシントンからの中断指令 ほか)
結論(三カ国それぞれの事情;北東アジアの核不拡散とアメリカの抑止力 ほか)
著者等紹介
フィッツパトリック,マーク[フィッツパトリック,マーク] [Fitzpatrick,Mark]
国際戦略研究所アメリカ支部(IISS‐US)エクゼクティブ・ディレクター。ハーバード大学ケネディ行政大学院修了後、米国国務省に入省、国務次官補代理(核不拡散担当)などを務める。2005年、英国国際戦略研究所に移籍、上席研究員、不拡散・軍縮プログラム部長を経て2015年末より現職
秋山勝[アキヤママサル]
立教大学卒業。出版社勤務を経て翻訳の仕事に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Hiroo Shimoda
しゅんどーん