草思社文庫
完本 天気待ち

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 454p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784794222183
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0174

出版社内容情報

黒澤明監督の現場を知悉する著者が黒澤組を活写した名エッセイ、「もう一度天気待ち」に伊丹万作監督とのエピソードを再録した完本。黒澤明監督のスクリプター、プロデューサーとしてほとんどの現場を知る著者が黒澤組での出来事を活写した名エッセイ、「もう一度天気待ち」に伊丹万作監督とのエピソードを再録した完本。

野上照代[ノガミテルヨ]
著・文・その他

内容説明

『羅生門』で黒澤映画に初参加、以降『生きる』から『まあだだよ』まですべての黒澤映画作品に携わった著者が、伝説的シーンの制作秘話、三船敏郎や仲代達矢ら名優たちの逸話、そして監督との忘れがたき思い出を綴る。最初の師・伊丹万作監督とのエピソードも再録した完全版。

目次

第1部 もう一度、天気待ち(三船敏郎と黒澤明;仲代達矢と三船敏郎;伝説の黒澤映画)
第2部 天気待ち(最初の師匠・伊丹万作;箱庭人生・京都撮影所;女神の微笑・『羅生門』;東宝パラダイス;還らぬあの日々―追想『デルス・ウザーラ』;黒澤さんと動物たち;黒澤さんと音楽;感傷的な回想;黒澤組事件簿)

著者等紹介

野上照代[ノガミテルヨ]
1927年、東京生まれ。元・黒澤映画記録・制作助手。戦後、出版社勤務ののち、伊丹万作監督の遺児(後の伊丹十三)の世話を頼まれて京都へ。1949年、大映京都撮影所に記録見習いとして就職。1950年、黒澤明監督『羅生門』に初参加する。以後、東宝へ移り、『生きる』以降の黒澤作品すべてに参加。1984年、「父へのレクイエム」で第5回女性ヒューマン・ドキュメンタリー大賞優秀賞を受賞。同作は2008年、『母べえ』(山田洋次監督)として映画化された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaoru

70
黒澤映画のスクリプターとして活躍した野上照代さんは日本映画黄金期の生き証人と呼べる存在。身近で接した黒澤明監督は自らのイメージを体現できる理想の俳優・三船敏郎を得て快進撃を続けるが『赤ひげ』以降袂を分かってからは不振の日々が続く。過酷過ぎる環境で撮った『デルス・ウザーラ』で復活を果たした後も『影武者』での「勝新降板事件」など巨匠は妥協を許さぬ姿勢で映画を撮り続けた。彼女が映画界に入るきっかけを作った伊丹万作、撮影現場の実態、スタッフや脇役達のエピソードも楽しい。映画作りに情熱を傾けた人々の熱い思いが→2024/02/19

くるまやさん

3
語り継ぎたい大切なことであふれてる。2018/05/24

ラム

2
01年単行本に「もう一度天気待ち」を加え完全版とした 日本映画の黄金時代、黒澤組のスクリプターとして19本の作品に参加、現場に立ち会う 自身は伊丹万作にファンレターを出したことで思いがけず映画界に就職、縁で黒澤の「羅生門」から参加 他書と重複する事柄もあるが身近に接した著者ならではの挿話満載 本編は最初の師伊丹万作の挿話から、その子十三(岳彦)との浅からぬ因縁 映画史に残る俳優、カメラマン等から見える黒澤の姿 何より三船敏郎と黒澤、お互いなくしてその評価なし 不幸な、思い屈した晩年も共通 古き良き黄金時代2019/03/25

えぬ氏もわるよのぉ

2
黒澤映画の記録係(スクリプター)だった野上照代のエッセイ集。2冊の既刊を1冊にまとめたので450ページもあるし、テーマがあちこちバラバラだったり重複もあるが、撮影の裏話は興味深い話ばかりで、一気に読んでしまった。2019/01/24

セルジオ肥前

2
もう少し黒澤明の人物像が浮かび上がるかなと期待したが、いまひとつだった。2016/12/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11100866
  • ご注意事項

最近チェックした商品