出版社内容情報
敗戦の年を克明に追った歴史ノンフィクション。沖縄で絶望的な戦いが続く
6 月、昭和天皇は何を考えていたのか。戦争終結へ向かうまでの核心部分に迫る。
【著者紹介】
1928年(昭和3年)、東京牛込に生まれ、横浜に育つ。水産講習所を経て台湾政治大学へ留学。台湾独立運動に関わる。現代中国史、日本近現代史研究家。主な著書に『昭和二十年』(既刊13巻)『毛沢東五つの戦争』「反日」で生きのびる中国』『原爆を投下するまで日本を降伏させるな』(いずれも草思社刊)など。本書執筆には1975年ぐらいから準備し40年ほどを費やした。親左翼的な史観にとらわれていた歴史研究に、事実と推論を持って取り組む手法で影響を与える。2013年1月急逝。享年八十四。
内容説明
ルーズベルトは亡くなる前、昭和19年後半には親日家グルー元大使を次官に登用して対日和平のサインを送りはじめていたが、大統領の急死により、その方針も定かではなくなった。天皇は孤独な毎日を送り、意思決定は内大臣木戸ひとりに依存していた。東京帝大教授の南原繁と高木八尺は木戸に会って国民の窮状と陛下への思いを告げた。孤独に育てられ、意思を表明するのが難しい環境の天皇はいかにして和平への道を踏み出したか。
目次
第29章 天皇、皇太后、直宮、内大臣(六月九日)(孤独な天皇;最後の元老の重大な怠慢;疎まれた助言者、直宮 ほか)
第30章 ルーズベルトとグルー(六月九日)(ルーズベルトがカイロでしたこと;日本派、グルーの登場;ルーズベルトはなぜ考えを変えたのか ほか)
第31章 近衛、木戸、天皇(六月九日)(近衛文麿の怒り;昭和十六年十月 近衛と木戸;昭和二十年五月 近衛と木戸 ほか)
著者等紹介
鳥居民[トリイタミ]
1928年(昭和3年)、東京牛込に生まれ、横浜に育つ。水産講習所を経て台湾政治大学へ留学。台湾独立運動に関わる。現代中国史、日本近現代史研究家。2013年1月急逝。享年八十四(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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