出版社内容情報
禅の精神、哲学を達磨、道元から良寛、芭蕉まで、先哲の残した100の言葉から探り、暗唱・朗誦のテキストとする。
中世以来、中国から流入して日本独自に発展した禅宗はお茶生花から生活文化あらゆる領域で、日本文化の基底をなしている。欧米にも心酔者の多い禅の精神、哲学を達磨、道元から良寛、芭蕉まで、先哲の残した100の言葉から探る。
一行三昧 慧能 いつでも真っ直ぐな心で臨みなさい
無事是れ貴 臨済 人己が本来の自己であることが最も貴いのだ。
「喝!」 臨済 「もたもたするな、身体で考えよ」
日日是れ好日 碧巌録 毎日が吉日だ
死中に活を得る 園悟 活かすも殺すも自由自在
身心脱落 道元 自己を脱ぎ捨て自他の区切りをなくせ
有漏路より無漏路にかへる一休雨降らば降れ風ふかばふけ
一休 人生とは無から生まれて無に帰るあいだの一休みなのだ
松のことは松に習へ竹のことは竹に習へ
芭蕉 私意を捨ててそのものに触れよ……
など100の言葉
【著者紹介】
一九六〇年、静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学大学院教育学研究科博士課程を経て、現在、明治大学文学部教授。専攻は教育学、身体論、コミュニケーション技法。著書に『宮沢賢治という身体』( 宮沢賢治奨励賞)、『身体感覚を取り戻す』( 新潮学芸賞) など多数。『声に出して読みたい日本語』( 毎日出版文化賞特別賞、草思社刊) がベストセラーとなり、日本語ブームを読んだ。近著に『声に出して読みたい古事記』( 草思社刊)、『雑談力が上がる話し方』などがある。
内容説明
坐禅、ヨガ、瞑想法、観想法、自律訓練法、呼吸法等、さまざまな禅的体験を積んだ著者が、日本文化に息づく禅の精髄を平易かつ実践的に解き明かす。日常の些末なことから逃れて、ゆったりと雲を眺めて心をまっさらにしてみませんか。
目次
第1部 中国篇(達磨の四聖句―みずからの心を見つめよ;一華五葉―心の花を開く;安心―その“心”を持ってこい;無功徳―見返りを求めればいっぺんに色あせる;心念―心はたちまち乱れるのだ ほか)
第2部 日本篇(眼横鼻直―何も持って帰ってきませんでした;衝天の志―みずから明らかにせよ;行雲流水―心を洗い流せ;五観―料理や食事も修行と思え;身心脱落―あるがままに立ち返れ ほか)
著者等紹介
齋藤孝[サイトウタカシ]
1960年、静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学大学院教育学研究科博士課程を経て、明治大学文学部教授。専攻は教育学、身体論、コミュニケーション技法。著書に『宮沢賢治という身体』(世織書房、宮沢賢治賞奨励賞)、『身体感覚を取り戻す』(日本放送出版協会、新潮学芸賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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