出版社内容情報
『マルタの鷹』『血の収穫』のダシール・ハメットはパルプマガジン「ブラックマスク」から登場し、ヘミングウェイやフィッツジェラルドと並ぶ二十世紀アメリカ文学の重要な小説家と見なされるまでになった。1961年に亡くなるまで書き続けられ、未完となっている中篇小説「チューリップ」を中心とし、初期の文芸作品風の短篇も収めた小説集。ハードボイルド小説の日本での紹介者・小鷹信光個人訳に、評論・解説を付す。
ハードボイルド精神とは何か? 遺作と編者特選短篇を集めた愛蔵版。
●「チューリップ」( 未完の中篇、著者と思しき主人公の身辺雑記風小説、何も起こらないのにハードボイルド)
●「理髪店の主人とその妻」「帰路」「休日」「暗闇の黒帽子」「拳銃が怖い」「裏切りの迷路」「焦げた顔」「ならず者の妻」「闇にまぎれて」「アルバート・バスターの帰還」の10 篇( パルプマガジン 「ブラックマスク」などに掲載された1920 年代の犯罪小説やコンチネンタル・オプ物語など)
【著者紹介】
1894 年アメリカ生まれ。1961 年没。親はポーランド系の移民で農家。フィラデルフィアとボルチモアで育つ。貧しかったので13 歳ぐらいから職を転々としたあと、とくに有名なピンカートン探偵社につとめ後年の推理作家の基盤を作った。両大戦への軍役、1920 年代の「ブラックマスク」への寄稿から始まる人気作家への道、共産主義に共鳴したことによる服役、後年は過度の飲酒や病気等で創作活動が途絶える。推理小説の世界にハードボイルドスタイルを確立した先駆者にして代表的な作家。『血の収穫』『マルタの鷹』他多数。
内容説明
1961年に亡くなるまで書き続けられ、未完となっている中篇小説「チューリップ」を中心とし、初期の文芸作品風の短編も収めた小説集。ハードボイルド小説の日本での紹介者・小鷹信光個人訳に、評論・解説を付した本。
著者等紹介
ハメット,ダシール[ハメット,ダシール] [Hammett,Dashiell]
1894年アメリカ生まれ。1961年没。親はポーランド系の移民で農家。フィラデルフィアとボルチモアで育つ。貧しかったので13歳ぐらいから職を転々としたあと、有名なピンカートン探偵社につとめ後年の推理作家の基盤を作った。両大戦への軍役、1920年代の「ブラックマスク」への寄稿から始まる人気作家への道、共産主義に共鳴したことによる服役、晩年は過度の飲酒や病気等で創作活動はとだえていた
小鷹信光[コダカノブミツ]
1936年岐阜県生まれ。早稲田大学英文科卒。ワセダ・ミステリクラブ以来のミステリー愛好家で、特にアメリカ・ハードボイルド・ミステリーの紹介・評論・翻訳では第一人者。松田優作『探偵物語』の原案者でもある。著書に『私のハードボイルド』(推理作家協会評論賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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