出版社内容情報
27年間にわたってリヒテルの通訳をつとめた著者が巨匠の芸術観、少年時代のことから練習の苦しみまで、知られざるリヒテルを描く。
27年間にわたってリヒテルの通訳をつとめた著者が、巨匠の音楽への愛、芸術観、人となり、少年時代のことから練習の苦しみまで、知られざるリヒテルを描く。
【著者紹介】
ロシア語通訳・翻訳家。リヒテルの通訳を27年務めた他、ムラヴィンスキー、ボリショイ・オペラ、モスクワ芸術座などの通訳、「石の花」「僕の村は戦場だった」など映画の字幕翻訳を手掛ける。著書に「ピヨートル大帝の妃」「ロマノフの徒花」「ムラヴィンスキーと私」(いずれも草思社刊)がある。
内容説明
音楽を愛し、世界を旅することを愛し、日本を愛したリヒテル。20世紀を代表するロシアの大ピアニストの素顔を通訳として、親しい友人として、見つめてきた筆者がつづる回顧録。演奏にかける情熱、リヒテル流芸術の楽しみ方、そして子どものように天真爛漫な素顔を数々のエピソードとともに語る。
目次
1 巨匠の素顔(家族の愛情に包まれて育つ;モスクワ音学院の駄々っ子;敬愛するプロコフィエフのこと ほか)
2 ヨーロッパへの旅(フランス片田舎のコンサート;ヴェネツィアで巨匠の誕生日を祝う;マーゼルの伯爵館の復活祭 ほか)
3 日本への旅(シベリアの旅を楽しむ;なぜ日本を愛したのか;巨匠の演奏を支えた調律師たち ほか)
著者等紹介
河島みどり[カワシマミドリ]
早稲田大学文学部露文科卒業。モスクワ大学で研修。1970年の万博のときからリヒテルの通訳をつとめる。ギレリス、ムラヴィンスキー、モスクワ芸術座、ボリショイ劇場などの通訳もする。リヒテル夫人の依頼を受け、リヒテルの付き人となる。リヒテルの付き人は他に夫人、甥のミーチャ、チェコのカレル、イタリアのミレーナがいたが、ヨーロッパでの活動に際しては、ミレーナと河島が主となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
1959のコールマン
たま
古西 広之
ラム
Hirokazu Ikuta