内容説明
ドイツ語圏最大の文学賞「ビュヒナー賞」受賞者のスイス人作家は少年の日の読書以来、日本に望郷の念を抱く「東方巡礼者」でもある。アドルフ・ムシュク珠玉の短篇集。
著者等紹介
ムシュク,アドルフ[ムシュク,アドルフ][Muschg,Adolf]
1934年Z¨urich州Zollikonに小学校教師の息子として生まれる。文学史家Walter Muschg(1898‐1965)、児童文学作家Elas Muschg(1899‐1976)を異母兄姉に持つ。1953年Z¨urichでAbitur取得。1953‐1959年Z¨urichおよびCambridge大学においてドイツ文学、英文学、心理学を修め、Z¨urich大学の文学史家・批評家Emil Staigerのもとで、表現主義の作家・彫刻家Ernst Barlachの戯曲に関する論文で博士号を取得。1962‐1964年東京三鷹市の国際基督教大学講師としてドイツ語、ドイツ文学担当。1964‐1967年ドイツ、G¨ottingen大学にてWalter Killyの助手を務める。1967‐1969年New York州、IthacaのCornell University助教授。1969‐1970年スイス、ジュネーヴ大学(Universitat Genf)助教授。1970年当時のスイス作家協会長の反動的傾向への抗議行動から生まれた作家グループ“Gruppe Olten”創設者、主導者のひとり。1970‐1999年スイス工科大学(Eidgen¨ossische Technische Hochschule)教授。1974‐1977年学識経験者としてスイス憲法の全面的改定委員会の一員を務める。1975年Z¨urich州社会民主党からスイス連邦議会上院議員に立候補、当選はせず。1985年南カリフォルニア大学客員教授。同年5月、日本の禅寺に滞在。1999年ベルリン科学芸術アカデミー会員、2003年から2005年まで会長を務める。現在は、日本人女性を妻としてZ¨urich湖畔のMaennedorfに住まい、ベルリンと往復しながら文筆活動を続け、機会をとらえては来日、自分の心の居所を見定める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。