伊四〇〇型潜水艦 最後の航跡〈下巻〉

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  • サイズ B6判/ページ数 317p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794221421
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0098

出版社内容情報

日本海軍、最後の極秘決戦兵器とも呼ばれる「伊四〇〇型潜水艦」の全容を、存命の艦長や飛行長など関係者への幅広い材と資料をもとに、臨場感あふれる人間ドラマとして再現した本格ノンフィクション作品!
山本五十六の発案で、ニューヨーク等の爆撃、パナマ運河破壊などの作戦に投じられる予定が、戦局に追いつかず最後の作戦に向かう途中で敗戦を迎え、アメリカに投降。その先進的な技術と運用の発想は、新しい戦略兵器の可能性にいち早
く気づいた米国を驚愕させ、ソ連に情報が渡る前に爆破した。
NHK歴史秘話ヒストリアでも話題沸騰

■ 1945 年8 月28 日、米潜水艦セグンドが遭遇した謎の巨大潜水艦
■ 山本五十六の戦略、真珠湾奇襲の次は「アメリカ本土爆撃」だった
■ 極秘プロジェクト、新型搭載攻撃機「晴嵐」開発の全容
■ パナマ運河爆撃作戦に向けての秘密訓練そして特攻計画
■ 潜水艦隊旗艦・伊401 での有泉司令と南部艦長との対立
■ アメリカ軍鹵獲後の伊400、伊401 の運命、友情の芽生え
■ ハワイ・オアフ島沖での伊400 艦体の精査状況   ……ほか

ジョン・J・ゲヘーガン[ジョン ゲヘーガン]
著・文・その他/翻訳

秋山勝[アキヤママサル]
翻訳

内容説明

圧倒的な不利に遭遇しながら、なおも立ち向かおうとした男たちの途方もない勇気と献身と決意の物語。日米双方の記録、資料、当事者取材によって緻密を極めたノンフィクション!

目次

第4部 任務(承前)(逆境;パナマへ;出撃;ファルプ、最後の任務;七尾湾 ほか)
第5部 急務(出撃;航行;混線;天皇の声;混沌 ほか)

著者等紹介

ゲヘーガン,ジョン・J.[ゲヘーガン,ジョンJ.] [Geoghegan,John J.]
ニューヨーク・タイムズの通信員を経て、コネチカット・マガジンに勤務。現在、SILOE研究所記録資料部門の専任理事。専門とするテーマは、商業的には成功しなかったものの時代に先駆けた革新的なテクノロジーについての調査・報道で、とくに航空史、海洋エンジニアリングに詳しい。現在、リベラル系インターネット新聞ハフィントン・ポストでコラムを執筆するとともに、ニューヨーク・タイムズの科学欄、エア&スペース・スミソニアン、ワイアード、ポピュラーサイエンス、アビエーション・ヒストリー、サンフランシスコ・クロニクルなどに寄稿している

秋山勝[アキヤママサル]
立教大学卒業。出版社勤務を経て翻訳の仕事に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Lila Eule

5
吉村昭の小説を思い出させられるばかりのノンフィクション物語だった。訳者のあとがきによればWSJで「細部までこだわり抜いた興味深い調査と巧みな語り」と、meticulouslyと評されたらしい。著者巻頭言「左右いずれの側から見比べても、本当のことはいつもそう簡単にはわからない」と。相手の事も考えられる著者がアメリカ人であることに少々驚いた。戦争の本質は、依然「藪の中」だが、勇気と忍耐と言うだけでは語りつくせない高潔な物語を心から理解するのは容易ではないとも著者は言う。2015/10/18

プラス3

4
初めは「ただ爆撃機を乗っけるために大きくしただけの潜水艦」かと思った。だが、その後登場する原子力潜水艦と長距離弾道ミサイル、また9.11のテロなどを考えれば、その長大な航続距離やステルス性、都市部への爆撃などは当時実現可能だった技術をフルに使った技術的にも戦略的にも最先端の潜水艦だったことがわかる。2015/11/30

デューク

2
下巻は呉や七尾湾での訓練の日々、出撃、終戦、そして戦後のエピローグまで。登場人物一人一人の息遣いまで感じられるような丁寧な描写と、ミステリー小説を思わせる伏線と構成、丁寧な取材と徹底した史料の読み込み、そして驚くほどの中立的な視点。これらにより歴史記録として貴重なだけでなく、読み物としても一級品。「長距離兵器を装備した潜水艦」や「敵首都への直接攻撃」という、冷戦時代から現在のテロの時代へと続く、新時代の戦争の形を先取りしていたともいえる兵器。壮大な計画と、雄大な先見性に、鳥肌が止まらなくなる一冊。いちおし2015/12/15

takao

1
世界最大の潜水艦は米国による徹底的な調査の後、撃沈された。 2020/01/26

ごいんきょ

1
米国から見た伊400型潜水艦の物語。 日本で発刊された書物と視点が異なるのは当然ですが、民族的なものか国柄なのかそこが面白い。何が大きな違いかと言うと人物に対する見方だと感じます。 日本人になら理解できる行動も、米国人には理解しづらいところがあるんでしょうね。 2016/01/25

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