出版社内容情報
建築家・黒川紀章を「メディアによる自己宣伝」という観点で6年もの歳月をかけて関係者に取材してたどるノンフィクション。「饒舌過ぎる男」と言われるほどメディアに露出し、語り、数多くの本を出版したにもかかわらず、黒川の人生には謎が多い。
現代のメディア・スター「堀江貴文」などに近い。「メディア・モンスター」と呼ばれた彼の人生をひも解くと、情報の流れ、影響力が「公」から「個」へ、マスメディアからソーシャルメディアへとフラット化する時代の流れが浮かび上がる。未公表の事実や証言を元に、高度成長期をメディアの中で駆け抜けたスター建築家の人生から、「誰でもメディア」時代を翻弄されながら生きる大衆の姿もまたモンスターのように浮かび上がる。
■序章
■第1章 別れの予感
■第2章 ガガーリン・クロカワ(1幽体離脱/2原点/3親友の証言/4もう一人の師/5もはや「戦後」ではない)
■第3章 建築界の「鉄腕アトム」(1都市へ/2メディア/3未来人間/4カプセル宣言)
■第4章 狼がやってきた(1中銀カプセルタワー/2虚像と実像)
■第5章 ジャパン・アズ・ナンバーワン
(1バロックと利休ねずみ/2国家的建築家へ/3泡と消えた幻)
■第6章 共生の思想(1狂い始めた歯車/2TOKYO大改造/3未来都市アスタナ)
■第7章 サムライ(1蜜月の終わり/2いざ出陣!)
■終章
【著者紹介】
1970 年生まれ。日本経済新聞社に記者として勤務後、フリージャーナリストとなる。共著に『ニート』(幻冬舎)。
内容説明
カプセルホテル、情報化、ノマド―。天才的自己宣伝と未来予測で昭和を駆け抜けた稀代のメディア・スターKUROKAWA KISHO。その謎にみちた行動の真相に、初めて迫る!
目次
第1章 ドン・キホーテ
第2章 ガガーリン・クロカワ
第3章 建築界の「鉄腕アトム」
第4章 狼がやってきた
第5章 ジャパン・アズ・ナンバーワン
第6章 共生の思想
第7章 サムライ
著者等紹介
曲沼美恵[マガヌマミエ]
1970年福島県生まれ。福島大学卒業後、1993年日本経済新聞社入社。記者として東京都の行政や雇用問題、教育問題、脳死臓器移植問題等の取材に携わる。2002年からフリーランスとなり、経営誌、ネット媒体にて企業経営や人材マネジメントに関する記事、人物インタビューを中心に執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うぃっくす
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