昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか

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昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか

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  • サイズ B6判/ページ数 267p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794221179
  • NDC分類 388.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「昔話には、なぜ老人が多く登場するのか?」という素朴な疑問を出発点に、全国に残る6万話もの昔話から、古典文学までを徹底分析。昔の老人の知られざる生態が明らかに! 超高齢化社会の今、老齢世代も、これから老人になる人も、古典文学や昔話、民俗学、昔の日本人の歴史・暮らしに興味のある人も、必読。前著『本当はひどかった昔の日本』が話題をよんだ、古典エッセイストの著者が初挑戦した異色の老人論!!

● 昔話に登場する「老人」とは一体何歳くらいか?
● 桃太郎は、爺婆が桃の汁を吸って若返り、交わった結果、誕生!
● 浦島太郎が竜宮城に行った本当の目的は、姫との「性愛」!
● 古典文学には70過ぎの「婚活老人」が頻出!そのわけは?
● 律令が定めた古代の定年は70歳!
● 平安時代の老人は、自傷行為で「極楽往生」をめざした!
● 平安時代は、女は40過ぎてもまだ若い!江戸時代は30でババア扱い!
● なぜ鬼爺とは言わず、「鬼婆」と言うのか?
●「 姥捨て伝説」は本当の話なのか? ……などなど

【著者紹介】
横浜市生まれ。古典エッセイスト。早稲田大学第一文学部卒。個人全訳『源氏物語』全六巻、『源氏の男はみんなサイテー』『ブス論』『愛とまぐはひの古事記』(以上、ちくま文庫)、『快楽でよみとく古典文学』(小学館)、『本当はひどかった昔の日本』(新潮社)など著書多数。

内容説明

昔の老人はやばかった!七十過ぎても“婚活”!姥捨て山に捨てられても、みごと生還!極楽往生したくて、井戸にダイブ!『舌切り雀』『浦島太郎』『源氏物語』…などの昔話や古典文学に描かれた「老人像」を追い、「昔の老人の知られざる生態」に迫るユニークな本!

目次

昔の老人の人生―昔話と古典文学が伝える貧しさや孤独という「現実」
昔話の老人は、なぜ働き者なのか―「爺は山で柴刈り、婆は川で洗濯」の背景
昔話の老人は、なぜ「子がいない」のか―「わらしべ長者」のルーツを探る
家族の中の老人の孤独―「姥捨て山」説話と「舌切り雀」の真実
古典文学の中の「婚活じじい」と「零落ばばあ」―平安・鎌倉期の結婚事情
昔話に隠された性―「浦島太郎」が竜宮城に行った本当の理由
古典文学の老いらくの恋と性―『万葉集』から『東海道中膝栗毛』まで
古典文学の中の「同性愛」の老人たち―爺と稚児、婆と美女の物語
昔話は犯罪だらけ―老人たちの被害と加害
自殺や自傷行為で「極楽往生」?―昔話の往生話と平安老人たちの「終活」
老いは醜い―昔話の「姥皮」と大古典の老人観
閉塞状況を打開する老人パワー―古典文学の名脇役たちと、棄老伝説
「社会のお荷物」が力を発揮する時―昔話はなぜ老人が主役なのか
昔話ではなぜ「良い爺」の隣に「悪い爺」がいるのか―老人の二面性と物語性
昔話はなぜ語り継がれるのか―『源氏物語』の明石の入道・尼君夫妻が子孫に伝えたこと
昔話と古典文学にみる「アンチエイジング」―若返りの目的はさまざま
実在したイカす老人―成尋阿闍梨母、乙前、世阿弥、上田秋成、四世鶴屋南北、葛飾北斎、阿栄

著者等紹介

大塚ひかり[オオツカヒカリ]
1961年横浜市生まれ。古典エッセイスト。早稲田大学第一文学部日本史学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

小梅

105
タイトル買いした本。退職金も年金もない時代、体が動く限りに働き続けなければ食べていかれなかった。昔々の人はもっと短命だったイメージがあるが、以外に長生きだったらしい。今に伝わる昔話は毒の部分をだいぶマイルドにしたもので、元になった話しはかなりグロい。私の叔父の家が檀家になってる寺は福島県に伝わる「安達ヶ原の鬼婆」の鬼婆を祀った寺で、本書に出てきた。生産性の無い老人や子供を人食い…いまなら犯罪だけど(*_*)2016/10/21

AICHAN

61
図書館本。「むかしむかし」とくれば「おじいさんとおばあさんが」だ。それがなぜなのかを古典を引き合いに出して推測する。同時に、昔の老人たちはどのくらい生きたのか、家庭的・社会的にどういう扱いを受けてきたのかも推測する。とても面白かった。昔は独身の老人が多かった、老人は家庭からも社会からも冷遇されていた、それでも老人たちは働き者で、老いらくの恋を求めていた…等々。昔話で老人が主人公なのが多いのは、語り手が老人だったから、冷遇されていた老人が幸せになるというストーリーが受けたから…等々。2019/03/20

ユウユウ

44
最近、大塚ひかりが面白い。2015/07/17

ロマンチッカーnao

32
昔の日本は良かった。というには間違い。今が一番良い。あ~現代に産まれて良かった。と思えました。意外だったのは、幼齢の頃の命の危険の高い時代を超えた後の世代では寿命は60代、70代と現代と比べてもそんなに低くない事。江戸時代でも最近の若者は30歳を超えないと結婚しないと晩婚と言われている現代と変わらない事。社会に今のような社会保障がないので、老人になっても働き続けないと生きていけなかった事。だからこそ昔話の老人はみんな働いてたんですね。しかし、飢饉が来れば親でも子供でも人肉を喰っていたという事実は怖かった。2016/06/06

やどかり

30
相変わらずの身も蓋もない話で、おもしろかった。それが事実だということが、さらにおもしろくしているのだと思う。老人といい子供といい、生産性の低い人達への冷遇は容赦ない気がするが、そういう悲しくなるような話ばかりでなく、なぜ老人が主役なのかという理由に救われる気がする。日本に儒教思想が入ってきてよかったかも…。なんだかんだ言いながら、今の方が絶対恵まれている。平安時代からアンチエイジングの本があったなんて、(内容は微妙な気がするけど)いつまでも若くありたいという気持ちは今と変わりないんだなぁ(笑)2016/09/03

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