草思社文庫<br> 後藤新平 日本の羅針盤となった男

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草思社文庫
後藤新平 日本の羅針盤となった男

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  • サイズ 文庫判/ページ数 492p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784794220929
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0195

出版社内容情報

台湾民政長官、満鉄総裁、東京市長を歴任し、震災後の壮大な帝都復興計画を立案した不世出の政治家。近代国家としての日本の礎を築いた傑人の生涯を追う本格評伝。

【著者紹介】
1959年愛媛県生まれ。ノンフィクション作家。「人と時代」「21世紀の公と私」を共通テーマとして、日本近現代史、都市開発と住環境、医療など分野を超えて旺盛に執筆。著書に『あなたのマンションが廃墟になる日』『後藤新平 日本の羅針盤となった男』『亀井静香 支持率0%の突破力』(いずれも草思社)、『成金炎上 昭和恐慌は警告する』(日経BP社)、『国民皆保険が危ない』(平凡社新書)、『原発と権力』(ちくま新書)、『震災復興の先に待ちうけているもの』(洋泉社新書y)、『放射能を背負って 南相馬市長と市民の選択』(朝日新聞出版)など多数。

内容説明

日本はどこに向かうべきか?激動の時代こそ後藤に学べ!近代国家日本の礎を築き上げ、壮大な帝都復興計画を構築した巨人の生涯。

目次

第1章 地獄の季節
第2章 疫病との戦い
第3章 台湾統治
第4章 満鉄創業
第5章 政争と政変のなかで
第6章 帝都壊滅
第7章 帝都復興―見果てぬ夢

著者等紹介

山岡淳一郎[ヤマオカジュンイチロウ]
1959年愛媛県生まれ。ノンフィクション作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

James Hayashi

32
阿片中毒蔓延る台湾で民政局長として活躍し下水道なども手掛け、満鉄では初代総裁に就任し、新しい国家づくりに貢献。また関東大震災後、内務大臣に任命され復興にも尽力された。東日本大震災後、後藤ならどのようなプランを持って復興されるか多くの人が彼の存在を鑑みる。蓄財には全く興味を示さず、国家のために尽くした人生。JFケネディが言うところの教科書的な人物。あまり歴史的評価は高くないかもしれないが、近代日本の支柱になった人。2017/01/01

さきん

26
東北沖地震を機に注目度が増している人物。高野長英の親戚に当たり、斎藤實元首相を輩出し、古代はアテルイの出身地でもある水沢出身。国は生き物という視点に好感を持った。その視点は、医者としての保健医療に携わってきたことが大きいようだ。政治信条は揺らぎながらも、パブリックな存在であろうとしたことは伺えた。日本の場合、個の自立が叫ばれて、個らしきものができても、他への関心が薄れてしまう。かといって集まると公はお上のやることになってしまう。2021/07/02

まーくん

10
日清戦争後の検疫、台湾総督府民政長官・満鉄総裁としての植民地行政、大震災後の帝都復興院総裁としての事業の遂行と挫折などは史書・小説で読み知っていたが、本書により個々の事柄が繋がりをもって見えてきた。世上、大風呂敷と言われたが、一歩も二歩も先を見てビジョンを描き、実行したゆえんであろう。今になってみると震災復興の昭和通も靖国通も、それほどの壮大さを感じることは難しいが。30数年前、経済発展前の中国・長春で一直線に延びる砂塵舞うスターリン大街をトボトボ歩いた時は壮大さと共に植民地統治の苛烈ささえ感じられた。2017/11/22

z1000r

7
幕末岩手の出身なので、明治では冷や飯を食わされた側ではあるが、長州の軍閥とも上手くわたり合い(特に児玉源太郎) 大きなポストにおかれる。何の後ろだても無いが、偏りなくいろいろな人脈と交わる。伊藤博文がハルビンで殺害された時のロシアとの交渉を依頼したのがこの人だったらしい。またそれを一生後悔しているようだ。2020/03/23

卯月

5
満州鉄道初代総裁の経歴に関心を持ち買ったが、総裁になる前も後も面白い(注:一章の獄中除く)。戊辰戦争敗者である岩手水沢藩士の家の出。医師として西南戦争後のコレラ禍と直面。平時からの備え、公衆衛生を献策して内務官僚へ登用される。日清戦争後の帰還兵の検疫を、児玉源太郎の後ろ楯を得て完了。児玉が台湾総督になると、実務トップの民政長官として下水道整備、鉄道敷設。日露戦争後、満鉄総裁として長春の都市建設。関東大震災直後に入閣(内務大臣)、帝都復興を立案するも内閣総辞職。後藤の人生を通して、日本近代史を学んだ気分だ。2018/08/05

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