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ワルの外交―日本人が知らない外交の常識

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  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794220899
  • NDC分類 319.1
  • Cコード C0031

出版社内容情報

ウクライナ問題も、「イスラム国」も、新聞が言うほど善悪は単純ではない。
世界はワルで満ちている。弱肉強食の新しい世界の中で日本は二枚腰三枚腰
の外交が求められている。北朝鮮や中央アジア諸国などのワルの外交に学ぶ
ところは多い。元ウズベキスタン大使が実体験を交えて説く、本当の外交の
世界。

一、井戸の中から外に出る
  日本を囲む世界は「ワル」/「国際法」は相対的
二、ワルの外交四十八手
  理念より利益で動かす/カラ脅しも必要
三、魔界の外交
  真実よりストーリー/プロパガンダと広報は違う
四、「国家」とはナンボのものか?
  ならば国家はいらないものか/NGOが世界を撹乱する
五、世界大乱――今の世界の本質
  弱肉強食時代の再来/米中の狭間で生きるには

【著者紹介】
一九四七年東京生まれ。一九七〇年東京大学教養学部卒、外務省入省。ハーバード大学大学院ソ連研究センター、モスクワ大学文学部などに留学。東欧課長、ボストン総領事、ロシア大使館公使、ウズベキスタン・タジキスタン大使などを歴任。二〇〇四年外務省を退職、日本政策投資銀行研究所を経て現在、フリーの評論家。日英中露の4カ国語で人気サイトjapan and world trends を主宰。またメールマガジン「文明の万華鏡」を「まぐまぐ」から発行。著書に『ソ連社会は変わるか』『ソ連の試練』( いずれもサイマル出版会、筆名嵯峨冽)、『遥かなる大地』( 草思社、筆名熊野洋)、『意味が解体する世界へ』『外交官の仕事』『米・中・ロシア 虚像に怯えるな』( いずれも草思社)、『ロシアにかける橋』( かまくら春秋社) など。

内容説明

世界大乱の時代を、したたかに生きのびよ。―ウクライナ、尖閣、イスラム国など、いまや問題は山積。世界はワルで満ちている。思い込みや独善は、かえって危ない。日本人の世界観に改変を迫る、元外交官からの警告。

目次

1 ワルの外交四十八手(ものごとは理念より利益で動かす;自分で触り、自分で動かす ほか)
2 魔界の外交(仮想が真実・真実は仮想;真実より「ストーリー」 ほか)
3 井戸の中から外に出る―世界の見方(日本を囲む世界は「ワル」;外交はバランスを作る技 ほか)
4 「国家」とはナンボのものか?(「国は崇高」?;国家形態は古来さまざま ほか)
5 世界大乱―今の世界の本質(弱肉強食時代の再来か;戦争で世界の市場を分割した時代 ほか)

著者等紹介

河東哲夫[カワトウアキオ]
1947年、東京生まれ。1970年東京大学教養学部卒、外務省入省。ハーバード大学大学院ソ連研究センター、モスクワ大学文学部などに留学。東欧課長、ボストン総領事、ロシア大使館公使、ウズベキスタン・タジキスタン大使などを歴任。2004年外務省を退職、日本政策投資銀行設備投資研究所を経て現在、フリーの評論家。日英中露の4カ国語で人気サイトjapan and world trendsを主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヤギ郎

10
「戦略とは長期的な一貫した目的――あるいは欲望・野望――とそれを実現するためのシナリオを意味し、戦術とは折々の場面でどのように戦うかの戦闘のテクニックを意味する。」(110)を読んで、田中芳樹『銀河英雄伝説』を思い出す。ロシアや東欧を中心に見てきた元外交官による一冊。外交の世界(外交官の職場)で繰り広げられる争いをクールかつ”しれっと”やり過ごす極意が語られる。最も民主主義から遠い”外交”という現場で、意義のある外交交渉を展開するために相手のパーセプション(認識)を見極めることが大切である。2021/01/30

6
世界の在り方、民主主義や経済の流れなど、モヤモヤしたものを言葉にした本。『日本』が良い子であることは、強みにも弱みにもなる。まずそれを知ることが、この世界で生き抜くための武器となる。2017/06/30

しんたろう

4
外交が綺麗事ではなく、実利を巡る知恵と技術の戦いでありワルの発想が支配する世界である事を元外交官が語る本。外交のみならず経済や歴史についても通常語られる以上にクールな利害関係で説明されており、お花畑発想の朝日・毎日系のTV新聞論調と一線を隔す。こんな人がもっとコメンテーターとして活躍してくれれば良いのにな。2015/08/02

しー

1
一般向けだろうから、そんな掘り下げてはないけど読みやすいし、面白い。この人の本もっと読んでみたい。2015/11/03

アンコ椿

0
期待したほど中身が濃いわけではない。2015/02/11

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