出版社内容情報
ウクライナ問題も、「イスラム国」も、新聞が言うほど善悪は単純ではない。
世界はワルで満ちている。弱肉強食の新しい世界の中で日本は二枚腰三枚腰
の外交が求められている。北朝鮮や中央アジア諸国などのワルの外交に学ぶ
ところは多い。元ウズベキスタン大使が実体験を交えて説く、本当の外交の
世界。
一、井戸の中から外に出る
日本を囲む世界は「ワル」/「国際法」は相対的
二、ワルの外交四十八手
理念より利益で動かす/カラ脅しも必要
三、魔界の外交
真実よりストーリー/プロパガンダと広報は違う
四、「国家」とはナンボのものか?
ならば国家はいらないものか/NGOが世界を撹乱する
五、世界大乱――今の世界の本質
弱肉強食時代の再来/米中の狭間で生きるには
【著者紹介】
一九四七年東京生まれ。一九七〇年東京大学教養学部卒、外務省入省。ハーバード大学大学院ソ連研究センター、モスクワ大学文学部などに留学。東欧課長、ボストン総領事、ロシア大使館公使、ウズベキスタン・タジキスタン大使などを歴任。二〇〇四年外務省を退職、日本政策投資銀行研究所を経て現在、フリーの評論家。日英中露の4カ国語で人気サイトjapan and world trends を主宰。またメールマガジン「文明の万華鏡」を「まぐまぐ」から発行。著書に『ソ連社会は変わるか』『ソ連の試練』( いずれもサイマル出版会、筆名嵯峨冽)、『遥かなる大地』( 草思社、筆名熊野洋)、『意味が解体する世界へ』『外交官の仕事』『米・中・ロシア 虚像に怯えるな』( いずれも草思社)、『ロシアにかける橋』( かまくら春秋社) など。
内容説明
世界大乱の時代を、したたかに生きのびよ。―ウクライナ、尖閣、イスラム国など、いまや問題は山積。世界はワルで満ちている。思い込みや独善は、かえって危ない。日本人の世界観に改変を迫る、元外交官からの警告。
目次
1 ワルの外交四十八手(ものごとは理念より利益で動かす;自分で触り、自分で動かす ほか)
2 魔界の外交(仮想が真実・真実は仮想;真実より「ストーリー」 ほか)
3 井戸の中から外に出る―世界の見方(日本を囲む世界は「ワル」;外交はバランスを作る技 ほか)
4 「国家」とはナンボのものか?(「国は崇高」?;国家形態は古来さまざま ほか)
5 世界大乱―今の世界の本質(弱肉強食時代の再来か;戦争で世界の市場を分割した時代 ほか)
著者等紹介
河東哲夫[カワトウアキオ]
1947年、東京生まれ。1970年東京大学教養学部卒、外務省入省。ハーバード大学大学院ソ連研究センター、モスクワ大学文学部などに留学。東欧課長、ボストン総領事、ロシア大使館公使、ウズベキスタン・タジキスタン大使などを歴任。2004年外務省を退職、日本政策投資銀行設備投資研究所を経て現在、フリーの評論家。日英中露の4カ国語で人気サイトjapan and world trendsを主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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