出版社内容情報
死体に卵を産み付ける昆虫を分析し、死亡時刻を推定する法医昆虫学の世界を第一人者が語る。『死体につく虫が犯人を告げる』改題。
虫たちは決して殺人事件を見逃さない。驚くべき早さで死体を発見し、卵を産みつける。真の第一発見者である昆虫から手がかりを得るために、死体につく虫を丹念に集める昆虫学者がいる。彼らは現場から採集された標本を分析し、捜査官をも驚愕させる確度で死亡時刻を推定する。時には死後数年たった白骨死体であっても、昆虫の証拠から犯行の時期を推定できるのである。普通の昆虫学者だった著者が殺人現場へと乗り込み、「法医昆虫学」の第一人者となるまでに経験した数々の捜査を例に、このまったく新しい捜査法を紹介する。 『死体につく虫が犯人を告げる』単行本(小社刊)改題。
【著者紹介】
1944年生まれ。ハワイ大学マノア校昆虫学教授。ホノルル市・郡監察医局の法医昆虫学顧問も務める。新しい犯罪捜査法である法医昆虫学の草創期から研究にたずさわるほか、FBIアカデミーで法医昆虫学の訓練セッションを担当するなど、手法の普及にもつとめてきた。アメリカ法医昆虫学評議会の設立メンバーの一人。
内容説明
虫たちは誰よりも早く殺人事件を嗅ぎつける。彼らは驚くべきスピードで死体を発見し、卵を産みつける。法医昆虫学者の捜査は殺人現場に乗り込み、死体につく虫を丹念に採集することから始まる。採取した昆虫と、土地の生態系、気候条件を重ね合わせることで、犯行時期や現場を探り当てることができるのだ。昆虫学者だった著者が豊富な知識と洞察力を駆使し、法廷における「法医昆虫学」を確立するまでを、解決へと導いてきた数々の殺人捜査の事例とともに語り明かす。
目次
プロローグ 一九八四年、ホノルル
昆虫学者、死体と出会う
虫の証拠を読み解く方法
腐乱死体を研究する
ハエはすばやく事件を嗅ぎつける
乾いた死体を好む虫たち
死体が覆い隠された場合
ハチ、アリのたぐい
海上の死体、吊り下げられた死体
殺虫剤と麻薬の影響
つらすぎる仕事
証言台の昆虫学者
法医昆虫学を認めさせる
新しい挑戦
著者等紹介
ゴフ,マディソン・リー[ゴフ,マディソンリー] [Goff,Madison Lee]
1944年生まれ。ハワイ大学マノア校昆虫学教授を2001年に退職したのち、現在ではホノルルのチャミネード大学の名誉教授。法医学プログラムの管理責任者として、法医昆虫学だけでなく、法医学全般および昆虫学全般を教えている。またクアンティコのFBIアカデミーでも、遺体の検査と回収の方法を指導している。アメリカ法医昆虫学評議会の設立メンバーの一人
垂水雄二[タルミユウジ]
1942年大阪生まれ。科学ジャーナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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