出版社内容情報
孫文とも親しかった軍人の著作・論文、当時の新聞報道をもとに日本軍が宣戦布告なき戦いに突入していくプロセスを詳述する。
中国側は一貫して日中戦争を「日本の侵略」と評してきた。だがそれはどこまで事実に即した歴史認識なのか。孫文とも親しかった支那通軍人の著作・論文、当時の新聞報道をもとに、度重なる権益侵害、在留邦人の虐殺事件を経て日本が軍隊の派遣を余議なくされ、宣戦布告なき戦いに突入していくプロセスを詳述。中国側の挑発・宣伝戦の実態をも明らかにした、きわめて今日的教訓に富む日中戦争前史!
支那軍は改造できるか/錯綜する国民党/北伐の開始/張作霖鉄道網に取り囲まれる満鉄/「田中上奏文」の原型となった中国の宣伝文書/万宝山事件、朝鮮農民の苦境/G・B・リーの「満洲国独立の必然性」/国際聯盟脱退、松岡洋右の主張/共産軍の不気味な動き/通州事件、中国保安隊による邦人虐殺/共産主義に無防備なルーズベルト/南京攻略戦
【著者紹介】
日本近現代史研究家。1952 年福岡県生まれ。慶應義塾大学文学部卒。著書に『朝鮮で聖者と呼ばれた日本人』( 第2回国際理解促進優良図書優秀賞受賞)、『石原莞爾の時代』ほか。共訳書に『暗黒大陸中国の真実』がある。
内容説明
条約無視、反日煽動、巧妙な対外宣伝。支那事変にいたる中国側の動きを克明に追い、その起源を新たな視点でとらえた瞠目の「日中戦争前史」
目次
序章 日本は中国を「侵略」したのか
第1章 北伐前夜の混沌―一九二二~一九二五
第2章 容共vs.反共の巻き添え、居留民の受難(南京事件)―一九二五~一九二七
第3章 国府軍の暴挙(済南事件)、対日プロパガンダ戦の始まり―一九二七~一九二八
第4章 蒋介石独裁と張学良の野心、満洲事変の背景―一九二八~一九三二
第5章 満洲国建国、「王道楽土」創造の途上―一九三二~一九三四
第6章 挑発の大規模化、支那事変という帰結―一九三四~一九三八
終章 佐々木到一の支那軍観から汲むべき教訓
著者等紹介
田中秀雄[タナカヒデオ]
日本近現代史研究家。1952年、福岡県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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