出版社内容情報
日本の国際社会への復帰を決定づけた戦後最大の国家イベント、1964年の東京オリンピック開催に情熱を燃やした人々の奮闘を描く。
日中戦争により幻となった東京大会から24年、日本の国際社会への復帰を決定づけた戦後最大の国家イベント開催に情熱を燃やした人々の奮闘を新史料を駆使して描く。
【著者紹介】
1953年生まれ。日本近現代史研究家。慶應義塾大学法学部卒業。同大学院法学研究科博士課程修了。法学博士。著書に『昭和天皇とラストエンペラー』(草思社)『浜口雄幸』(中公新書)『満蒙独立運動』(PHP新書)。共著に『関東大震災と日米外交』(草思社)。編著書に『浜口雄幸日記・随感録』(みすず書房)『内田良平関係文集・第2集全12巻』『海軍の外交官 竹下勇日記』(以上芙蓉書房)など。近刊として『明仁皇太子エリザベス女王戴冠式列席記』(草思社)。
内容説明
「民心に新しい息吹を注入するにはオリンピックしかない」―昭和5(1930)年から東京オリンピック開催を目指してきた、招致活動の中心的存在、田畑政治は昭和27年のヘルシンキオリンピックでそう確信した。そこからオリンピックに向けて周到な根回しがおこなわれ、世界を舞台に劇的なドラマが繰り広げられた。日本の国際社会への復帰を決定づけ、高度経済成長の象徴ともなった戦後最大の国家イベント開催に、情熱を燃やした人々の奮闘を史料を駆使して克明に描く。
目次
はじめに 三十四年目の夢の実現
第1章 日本人とオリンピック
第2章 幻の東京大会
第3章 敗戦からの挑戦
第4章 総力戦の招致活動
第5章 聖火、東京へ
おわりに 日本人が自信を取り戻した日
著者等紹介
波多野勝[ハタノマサル]
1953年生まれ。日本近現代史研究家。慶應義塾大学法学部卒業。同大学院法学研究科博士課程修了。法学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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