出版社内容情報
カリスマ大統領スカルノの失脚、スハルトの大統領就任へ繋がった「9・30 事件」。謎の多いこのクーデターの隠された裏面を追う。
1965 年10 月1 日未明、ジャカルタで陸軍左派によるクーデターが発生。インドネシア共産党の大弾圧、カリスマ大統領スカルノの失脚、クーデターを鎮圧したスハルトの大統領就任へと繋がったこの「9・30 事件」はいまだ多くの謎に包まれている。クーデターの本当の首謀者は誰か。米CIA、毛沢東の中国は事件にどう関与したのか。15 年余に及ぶ取材により、インドネシア最大の悲劇の真相に迫った傑作ドキュメント!
標的となった七人の将軍/スカルノ:事件への関与の有無を検証する/
スハルト:主犯との強いつながり/CIAの秘密工作開始/中国の思惑
:米国の兵力をアジアのゲリラ闘争に投入させる/中国の思惑:毛沢東
の目を外に向け、粛清を免れる……
【著者紹介】
産経新聞ニューヨーク支局長、外信部長、論説委員長を歴任。現在は同紙客員論説委員。東南アジア報道により、1997 年にボーン・上田賞受賞。著書に『ペルー遥かな道』『アジア目撃』ほか。
内容説明
本当の黒幕は誰だったのか。夥しい数の人々が犠牲となり、アジアの政治地図を塗り変えた謎の事件。15年余をかけ、その驚きの真相に迫った出色の歴史ドキュメント!
目次
プロローグ インドネシア最大の悲劇、九・三〇事件の謎
第1章 ジャカルタ、一九六五年十月一日未明
第2章 その前夜、危険な年
第3章 スカルノとスハルト
第4章 アメリカの工作
第5章 毛沢東の煽動
第6章 アジアを変えた夜
著者等紹介
千野境子[チノケイコ]
横浜市生まれ。1967年、早稲田大学文学部ロシア文学専修卒業。同年、産経新聞に入社。69年、創刊間もない夕刊フジ報道部に勤務の後、85年、本紙外信部に異動。マニラ特派員、ニューヨーク支局長、外信部長、論説委員、シンガポール支局長などを経て2005年から08年まで論説委員長・特別記者。一連の東南アジア報道で、98年、ボーン上田記念国際記者賞を受賞。現在は産経新聞客員論説委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
makimakimasa
Tom Zacky
Kenji Ogawa
ひろゆき
ホンドテン