創元SF文庫
星の涯の空〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 473p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488705084
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

疫病体対策を最優先するラヴナに不満を募らせる過激な若者グループ。さらに鉄爪族の間にも、地球の技術や特殊な種族の力を利用した陰謀が。ラヴナたちは危機を脱せるか?

内容説明

疫病体を救助艦隊だと信じ込む過激な若者グループは、いよいよ実力行使に出る。一方、人類との交流で文明が急発展する鉄爪族の中にも、人類の技術や熱帯種と呼ばれる特殊種族の力を利用して惑星の覇権を手に入れようと画策する一派が。さらにはラヴナたちの命を狙う陰謀も。強大な敵に備えるべき時に迫る惑星内乱の危機を、ラヴナたちは切り抜けられるか?傑作本格異星SF!

著者等紹介

中原尚哉[ナカハラナオヤ]
1964年生まれ。1987年、東京都立大学人文学部英米文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

本の蟲

7
全然問題解決してねー、というクリフハンガーで終わった本作。成長したチルドレンのうち、野心的な一派はラヴナを権力の座から追い落とし、人類が住む木彫師領とは敵対する集団と密約を交わす。疫病体の脅威はあくまで背景で終わり、物語は終始、鉄爪族の星での陰謀や勢力争いと、それに巻き込まれる登場人物の成長といったところ。話自体はおもしろく、相変わらず鉄爪族の生態と文化(複数個体の恋愛や、分裂体、融合体の人格について)はそれだけでも読ませる。ただ、リーダーシップを発揮すべき人間が、その善良さゆえに後手後手にまわって(続2021/01/04

Kemmel

4
犬型知性集合体の住む惑星に不時着した人類のその後を描いた物語の2作目。これから読もうと思う人は先に『解説』を読んでもらったほうがいいかもしれません。この下巻に限れば、サバイバル描写が多くて異世界冒険譚といった感じ。合わせて1000ページ近い上下巻を読み終わって、なんだか元に戻った気がするのが...(~_~;)2016/01/04

春風

2
20年近く前に出た作品の直接の続編なので記憶が曖昧でけっこうつらい。しかも物語は地上の権力争いに終始するし問題は解決してないし……。2014/04/27

sezmar

2
「50億年前のアーカイブを発見、解読したら邪悪意識が目覚めて銀河文明が壊滅しかけた。その原因はあなた達の関係者」という事実を信じない過激派(歴史修正主義者か……)が見どころ。前作に登場した知性体は様々な姿と考え方をしていたが、鉄爪族は文明レベルは低いが伸びしろが素晴らしい。問題が解決することなく収まるところに収まったが、微かに見える本当の脅威に対抗する手段に辿り着けるか楽しみ、だが読める日は来るのだろうか? 2014/03/20

たかみ

2
起承転結の承部分を延々続けたような感じで、長い割に読み終えた満足感が無い。クライマックスのアムディvsベンダシャス、ヨハンナvs大富豪が伝聞で終わってしまったのも尻つぼみ感を増大させている。さらに、ラヴナとネビルの対決も、グダグダで、すっきりとしないまま次巻へ持越しとなってしまった。3部作の2部作といった様相。早く完結編プリーズ!2014/03/24

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