草思社文庫<br> 技術者たちの敗戦

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草思社文庫
技術者たちの敗戦

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  • サイズ 文庫判/ページ数 332p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784794219916
  • NDC分類 502.1
  • Cコード C0195

出版社内容情報

零戦の設計主務者である掘越二郎、新幹線の生みの親・島武雄など技術者6人を紹介。戦後復興と技術大国への道を拓いた彼らの物語。

零戦の設計主務者である掘越二郎、新幹線の生みの親・島武雄など、昭和を代表する技術者6人を紹介。戦争や敗戦の体験がその後の人生にどのような影響を及ぼしたのか。事実を丹念に追うばかりでなく、取材ノート的な要素も盛り込まれ、エリート技術者であった彼らの素顔や性格までも垣間見える。戦後復興と技術大国への道を拓いた彼らの感動の物語。

【著者紹介】
前間孝則 ノンフィクション作家。一九四六年生まれ。石川島播磨重工の航空宇宙事業本部技術開発事業部でジェットエンジンの設計に二十年従事。一九八八年、同社を退社。日本の近現代の産業史の執筆に取り組む。主な著書に『弾丸列車』(実業之日本社)『マン・マシンの昭和伝説』上・下(講談社文庫)『戦艦大和誕生』(講談社+α文庫)『世界制覇』上・下(講談社刊)『日本のピアノ100年』(岩野裕一氏との共著、草思社刊〕『満州航空の全貌』(草思社刊)などがある。

内容説明

大戦中の技術開発研究は、二十代~三十代の若き技術者たちが担っていた。情報遮断と材料不足の厳しい状況下で多くの成果を上げるが、敗戦によって開発の断念を余儀なくされる。しかし、彼らは渾身の力を込めて立ち上がり、新しい産業に技術を転用させ、日本を技術大国へと導いた。零戦の設計主務者である堀越二郎、新幹線の生みの親・島秀雄、ホンダF1の中村良夫など、昭和を代表する技術者六人の不屈の物語。現在の日本の基盤を支えた、若くも一流の技術者であった彼らの哲学と情熱の軌跡をたどる。

目次

第1章 三菱零戦設計チームの敗戦―堀越二郎・曾根嘉年の敗戦(大地震による工場機能停止;次第に敗戦を覚悟 ほか)
第2章 新幹線のスタートは爆撃下の疎開先から―島秀雄の敗戦(日本を代表する工業製品「シンカンセン」;学者のようなエンジニア ほか)
第3章 戦犯工場の「ドクター合理化」―真藤恒の敗戦(「革命の志士」の電電改革;表芸だけではやっていけない ほか)
第4章 なぜ日本の「電探」開発は遅れたのか―緒方研二の敗戦(日本はなぜ太平洋戦争に敗れたのか;戦後家電メーカーを支えた人々 ほか)
第5章 翼をもぎとられた戦後―中村良夫の敗戦(日本のF1ブーム;ダンディな元技術屋 ほか)

著者等紹介

前間孝則[マエマタカノリ]
ノンフィクション作家。1946年生まれ。石川島播磨重工の航空宇宙事業本部技術開発事業部でジェットエンジンの設計に20余年従事。退社後、日本の近現代の産業・技術・文化史の執筆に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

黒瀬

111
言わずと知れた零戦の設計技師・堀越二郎。親子二代、七十年もの歳月をかけて広軌鉄道の大願を果たした島秀雄、ホンダF1で頂を掴んだ中村良夫ら戦前から戦後、そして生涯を終えるその時まで根っからの技術者だった男たち六人を紹介した著作。 零戦が戦後やけに有名なってしまったことに戸惑いを隠せなかった堀越二郎。本田宗一郎と空冷・液冷エンジンで真っ向から対立した中村良夫などのあまり知られていない人間味あるエピソードが数多く紹介されていました。さりげなく触れられている筆者のノンフィクションライターとしての出自も興味深い2020/07/03

KAZOO

107
プロジェクトXのような感じもしますが、日本のモノづくりの根幹を支えてきた技術者たちの話です。大げさかもしれませんが、やはり日本人の心の奥底には昔からの宮大工の精神が脈々と受け継がれているのかもしれません。零戦の開発者の堀越二郎、新幹線の生みの親の島秀雄、日本のF1の中心的な役割を果たしてきた中村良夫などかなり読ませてくれます。2024/07/16

ゆあ

24
戦時中に活躍した技術者達を紹介した本です。各技術者の人となりを作者観点で捉え、説明している部分もあり楽しめます。特に零戦の開発者である堀越二郎やホンダ創業者の本田宗一郎に対する捉え方は新鮮でした。非常に短い本なので、あくまでも概要レベルでの紹介となってます。この本を基点に、もっと詳しいことを知りたくなりました。2018/02/25

ゲオルギオ・ハーン

22
戦時中に若くしてビッグプロジェクトを任され、欧米諸国との技術差を痛感しながら終戦を迎え、そして戦後に経済成長に大きく貢献した技術者6名について書かれている。貴重であるのは彼らの存命中にインタビューをとって彼らの実像に迫っていること。トップバッターの堀越二郎からして映画などの影響で純粋な飛行機好きな印象があるが、実際は技術者らしく要求スペックを満たそうとチームを鼓舞しながら作りつつも終戦後に「当時は優秀だったかもしれないが、今見ると小さくて薄っぺらい」と客観的に評価を出す冷静さがあり、意表を突かれる。2021/08/15

roatsu

22
現代日本の繁栄は戦前から大戦を経つつ先人達が発展させてきた産業技術に大きく支えられているが、中でも特筆すべき事績と名声を残した6名の技術者たちを描く評伝。戦中からの技術的事績もさることながら、一企業人としての歩みやマネジメントぶり、技術者たる資質を生かしつつ挑んだビッグプロジェクトや晩年の姿など個性豊かな人間性に迫る記述が興味深い。先人達に共通して見出せる人間的な純粋さと真面目さ、合理的に正しいと信じた目的や筋のため一歩も引かぬ勇気とタフな行動力、そして天下国家観と技術の活かし方への眼差しなど現代日本人が2017/07/21

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