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草思社文庫
素晴らしきラジオ体操

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  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784794219541
  • NDC分類 781.4
  • Cコード C0175

出版社内容情報

日本の夏休みの風物詩として慣れ親しんだ“ラジオ体操”を深く掘り下げたノンフィクション。そもそもの始まりは何時か、何の目的でどの様に普及していったのか?知られざる側面に迫る。

【著者紹介】
ノンフィクション作家。1961年、横浜市生まれ。東京外国語大学モンゴル語学科卒。テレビ番組製作会社勤務を経てフリーのジャーナリストになる。『からくり民主主義』『おすもうさん』『ご先祖様はどちら様』など著書多数。初めに結論ありきではなく、自身の足で取材しテーマについて誠実に思考していくスタンスに定評がある。

内容説明

ラジオ体操の音楽を聞けば、思わず体が動き出す。そんなあなたはもう立派な「ラジオ体操人」かも…。なぜラジオ体操はこれほど日本人に親しまれているのか。そんな疑問を解き明かすべく著者は3年の歳月をかけて各地のラジオ体操会場に赴き、「ラジオ体操人」に突撃インタビューを敢行する。さらに誕生と変遷の歴史をひもとくうちにラジオ体操の意外な側面が浮かび上がってくる。そこに見えてきたのは、昭和という時代の風景と日本人の姿だった―。

目次

第1章 ラジオ体操人
第2章 死なせない広告
第3章 満足なり、皆に宜しく
第4章 ふるえる魂
第5章 自由で平等な気分
第6章 愉快なファシズム
第7章 隠れラジオ体操
第8章 六時三〇分のおつとめ

著者等紹介

高橋秀実[タカハシヒデミネ]
1961年横浜市生まれ。東京外国語大学モンゴル語学科卒業。ノンフィクション作家。著書『ご先祖様はどちら様』(新潮社)で第10回小林秀雄賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

saga

40
ラジオ体操の本家がアメリカだったとは目から鱗である。しかし、戦前の我が国官僚がラジオ体操を日本への輸入を試みるが、公共放送で放送することから広告効果を排除し、日本独特の精神性を注入して可笑しなことになっていくことが本書を読むと良く判る。そして現在のラジオ体操を創作した遠山氏の談話で「間」が生み出す絶妙な動きの調和を知る。なかなか面白い本だった。2017/03/31

活字スキー

26
あ~たらし~い~あ~さが来た~♪昭和3年に郵政省とNHKの共同によって始められた、それを聞けば日本人の誰しも身体が勝手に動き出すラジオ体操。人は何故ラジオ体操をするのか?それはいつ、どこで、どのように生まれ広められていったのか。韓国の某新興宗教のイベントを取材してみたところ予想よりずっとグダグダな有様に思わず「もっと仕上がってる感とか一体感みたいなの無いのかよ!日本のラジオ体操みたいに!」と憤った著者がその知られざる歴史に挑む、驚愕と困惑とヘンな笑いに満ちた傑作ノンフィクション。 2019/01/26

rosetta

20
これも高野さんの推薦本。ラジオ体操なんて夏休みの子供のためにあるのだと思っていたけど、実は年間を通してジジババの群がる場所だった。始まりは戦前のアメリカで保険会社が宣伝のため、加入者の健康のためでっち上げた物だった。ラジオ体操をすると死亡率が下がるのだと(笑)。それを猿真似した日本では国威発揚の為、戦争に向かい国民の意識を1つにするため精神性を大きく全面に打ち出した。まるで新興宗教に集まる愚か者共のように手玉に取られていく。冷笑するでもなく淡々と調べを進める作者の姿勢が一層欺瞞を抉り出すようだ。2020/01/21

あんこ

14
知らなかった!ラジオ体操にこんな歴史があったなんて。昭和3年から始まった放送。戦後は軍隊教育だとされ、GHQから禁止された。復活にかけた人たちの思い。禁止の間も隠れて行われていた闇ラジオ体操。なぜ日本人はこんなにラジオ体操が好きなのか?掘り下げていくとそれは日本人論になるのだった。体操するお年寄りたちの描写がおかしくて、くすくす笑いながら読んだ。膨らませれば、朝ドラになりそうな話だと思うんだけどな。2016/04/27

やっちゃん

12
もはや宗教なみに日本人に刷り込まれたラジオ体操にも信者がいた!台風でも通うのは超脳筋で面白い。できた理由が今となってはギャグとしか思えない理屈で面白い。小さい頃ラジオ体操した後のケードロ、フットベースは良い思い出です。残って欲しい文化。2022/09/29

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