出版社内容情報
豊富なキャリアをもつがん専門医が
「希望の力」の理屈で捉えきれない実例を考察し、人間の自己治癒力の可能性を探る。
著者は豊富なキャリアをもつがん専門医。
研修医時代から診てきた数多くの臨床例
をまるで小説のようは筆致で描きつつ、
患者の生死を分けた「希望の力」の理屈
で捉えきれない実例を考察する。けっし
て安易な精神論には走らず、科学的デー
タを参照しつつ人間の自己治癒力に秘め
られた驚くべき可能性を探る。
【著者紹介】
医学博士。腫瘍学、血液学、AIDS 治療の第一人者。ハーバード大学医学部教授、ベス・イスラエル・ディーコネス医療センタ実験的医学主任。ニュー ヨーカー、ニューヨーク・タイムズ、ウォール・ストリート・ジャーナル等に寄稿。著書に『医者は現場でう考えるか』(石風社)、『セカンドオピニオン』(PHP研究所)などがある。
内容説明
「精神の力で病気は克服できる」という言説は昨今多くみられる。だが本当だろうか?死の渕にありながら最期まで希望を失わず、しかし生還かなわなかった人たちは多い。その一方で、医学的には絶望と思われた状況から奇跡的な治癒を果たす人たちも確かにいる。何が違ったのか?30年の臨床経験をもつ著者は、自ら直面してきた症例の数々を誠実な筆致で再現しつつ、そこから見えてきた「希望」と「治癒」との関係を、最新の科学データを駆使して詳細に検証した。本書は医療の新しい可能性のみならず、人間の精神と身体とのつながりの新たな地平をも示唆する画期的著作である。
目次
序章 希望の解剖学
第1章 準備不足
第2章 偽の希望と本物の希望
第3章 希望を持つ権利
第4章 一歩一歩
第5章 不滅の希望
第6章 痛みの迷路からの脱出
第7章 希望の生物学
第8章 希望を解剖する
結論 わたしが学んだこと
著者等紹介
グループマン,ジェローム[グループマン,ジェローム][Groopman,Jerome]
ハーバード大学医学部の教授兼ベス・イスラエル・ディーコネス医療センターの実験的医学主任。癌医療と血液疾患、エイズ治療の第一人者。「ニューヨーカー」の医学と生物学の記事を担当する専属ライターでもある
菅靖彦[スガヤスヒコ]
翻訳家、セラピスト、日本トランスパーソナル学会顧問
田中淳一[タナカジュンイチ]
Babel University Professional School of Translation卒業。学生時代から、ネパール、バリ島をはじめ、世界各地を旅する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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