内容説明
私たちは時計の針にしたがって日常を生きている。その時計はなぜ生まれたのか、1日はなぜ24時間なのか、人間の体内時計はどうなっているか、「時の研究家」である著者がウィットあふれる筆致で明快に答える謎解き読本。“時間・時刻篇”“時間感覚篇”“時計産業篇”など多様な角度から、時計と時間にまつわる疑問や不思議を解き明かす。“時間”という絶対的かつ、変幻自在な存在にしばし想いをはせたくなる一冊。
目次
第1章 地球の一日は永遠に二四時間なのか―時間・時刻篇
第2章 時計の針はなぜ右回りなのか―時計篇
第3章 おしりからのゴールインは失格か―精度・計測篇
第4章 なぜ時計店にはメガネの兼業店が多いのか―時計産業篇
第5章 人間の体内時計の一日は何時間?―変わり種の時計篇
第6章 正月が来るのを年々早く感じるのはなぜ?―時間感覚篇
第7章 飛行機の出発時刻は発進時か離陸時か―生活時間篇
著者等紹介
織田一朗[オダイチロウ]
時の研究家。山口大学時間学研究所客員教授。日本時間学会理事。1947年生まれ。1971年に慶應義塾大学を卒業し、(株)服部時計店(現セイコー)に入社。時計の営業・販売企画・宣伝・広報などを担当し、97年独立。もって生まれた好奇心の強さとこだわり癖から、時と時計の研究を続けてきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うたまる
1
自称”時の研究家”による時間についてのエッセイ集。タイトル含めキャッチ―なテーマが多く愉しめた。以下、特に刺さったものは、指摘されて初めて気付いた「時間の単位は12・60進法だが1秒以下から10進法になる」、言われてみれば納得の「日時計が北半球では右回りだったので時計もそう作られるようになった」、これも意外だった「”時計”は当て字で、本来は周代の日時計である”土圭”だった」、スポーツの概念を変えた「正確な時計の登場が世界記録への挑戦を促した」など。一つの道具に過ぎないのに、人類を振り回してくれるじゃない。2023/11/25
Kunio Hanaoka
1
著者は「時の研究家」(著者紹介より)。もともとセイコーの社員だったこともあり、時間に関して詳しい。小学生でも読めると思う。2014/12/14
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