出版社内容情報
自分の体にふれ、他人とふれあうことが、心身を健康にするために最も有効であることを身体心理学的アプローチから実証する。
極めて精巧な手の触覚/手は脳の出先機関/指先でふれるものが心の状態をつくる/皮膚を温めるとなぜ心が温かくなるのか/手を当てると心身が癒えるメカニズム/不安や緊張を和らげるセルフタッチ/痛みを癒す/背中や手を撫でるだけで不安や抑うつが低下する/ゆっくりとしたマッサージは悲しみを癒す/心と体を統合させる手当ての技/触れられるとオキシトシンが増大/夫婦・恋人の絆を強める/ふれあいが血圧を下げる/スキンシップは男性を幸福にする/夫婦喧嘩にも身体接触がいい/病気回復につながる医療現場のふれあいetc
【著者紹介】
1967年静岡県生まれ。早稲田大学大学院人間科学研究科博士課程修了。専攻は、臨床心理学・身体心理学。聖徳大学人文学部講師を経て、現在は桜美林大学准教授。臨床発達心理士。主な著書に、『からだとこころのコリをほぐそう』(川島書店)、『愛撫・人の心に触れる力』(日本放送出版協会:NHKブックス-959)、『子供の「脳」は肌にある』(光文社新書)『皮膚感覚の不思議』(講談社ブルーバックス)など。
内容説明
痛み、疲労、不安、抑うつ、PTSD、高血圧、孤独感…現代人の心身の不調は「手」で癒せる。話題の身体心理学者が医療の原点「手当て」の驚くべき有効性を最新の科学的知見をもとに明らかにする。
目次
1章 手の治す力、癒す力(医療の原点「手当て」;壁画に残された無数の手の跡;医聖ヒポクラテスは「触れる」ことを重視した;プラシーボ効果か催眠効果か;自然治癒力を引き出す触診の力;触れない医療の問題点;啄木も子規も大事にした癒しの手;指先は極めて精巧なセンサー;「ふれあい」がイライラ、不安、疲れをやわらげる)
2章 手は第二の脳(手は脳の出先器官;身体と心の関係;皮膚感覚が心を変える;現代によみがえる手当ての意義)
3章 手をあてるとなぜ心身が癒えるのか(「手当て」のメカニズム;哺乳類が記憶する母親から“舐められた”感覚;痛みを癒す;心のマッサージ;心と体を統合させる手当ての技)
4章 「ふれあい」が深い絆をつくる(「絆ホルモン」オキシトシンの不思議;親子のスキンシップ;夫婦・恋人間の絆を強める;病気回復につながる医療現場のふれあい;ふれあい下手な日本人のために)
エピローグ 手の力で人はよみがえる(全身の筋肉を緩め、身体感覚を取り戻す;脳ではなく皮膚で考える;「今、ここ」の皮膚感覚に集中する;手を差し伸べる勇気を;人は「手」によって救われる)
著者等紹介
山口創[ヤマグチハジメ]
桜美林大学准教授。早稲田大学大学院人間科学研究科博士課程修了。博士(人間科学)。専攻は、健康心理学、身体心理学。聖徳大学人文学部講師を経て、現職。臨床発達心理士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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