内容説明
幕末に創刊されたワーグマンの『ジャパン・パンチ』、明治の『団団珍聞』や『滑稽新聞』、大正・昭和期の各種新聞や漫画雑誌などに掲載された希少な風刺漫画を200点収載。激動の日本近代史の重要トピックが「漫画」でわかる本。
目次
戊辰戦争
文明開化(衣;食;住;風俗・慣習)
廃藩置県
地租改正
郵便制度
鉄道開業
学制
太陽暦
新聞紙条例
徴兵制〔ほか〕
著者等紹介
湯本豪一[ユモトコウイチ]
昭和25年生まれ。漫画史研究家。法政大学大学院(日本史学)修士課程修了。元・川崎市市民ミュージアム学芸室長。記録資料としての漫画の調査・研究につとめ、また、妖怪研究や妖怪資料の発掘・収集にも長年携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
39
何かはこれからの共通テストには出てくるのかも?2022/08/29
そうたそ
6
★★☆☆☆ 歴史の苦手な人にとっては、この上ない導入本ではないかと思う。風刺漫画をただのイラストと馬鹿にしてはいけない。風刺漫画ほど歴史を明快かつ端的に表したものはないだろう。有名どころでいえば、ビゴーのものなどは教科書にも載っている。正直、この本に掲載されている風刺漫画はビゴーのものに比べると数段格が落ちる気がする。良い風刺漫画とは、何も考えずとも、その絵が表す意味が自然と脳内に入ってくるようなものをいうように思う。そういう意味で少し残念ではあったが、風刺漫画を味わうにはもってこいの一冊。2013/07/28
shigoro
6
近代史の補完的な意味では面白く読める。元ネタであるニュースにトンチや皮肉を効かせて、ユニークでちょっと笑えるような風刺漫画にどれも仕上がっている。解説が無いと現代人に分かり辛いものもあるけど、当時の人にはちゃんと意味が伝わっていたんだろうな。モノの見方や常識が今とは違う部分もあるのかもね。歴史が苦手な人は、こうゆうのから入ったほうがいいのかも。 2012/08/13
feodor
6
ビゴーの風刺漫画などの、メジャーどころを避けて、マイナーどころを紹介しながら、日本近現代史を理解させていく、そんな構成の本。戊辰戦争からサンフランシスコ講和まで、という内容で、確かに「近現代史がわかる本」というタイトルもうなずけるような流れになっていた。結構風刺漫画ってのは、わかったようなわからないようなものだな、という感じで、著名なものは、著名なだけあってわかりやすかったのだな……とも思う。世情を反映しているという点で、貴重な資料がたくさん載っている本である。よくわかる本、ではなくて「わかる本」。2012/04/17
ハゲ
3
湯本さんといえば妖怪のイメージが強かったですが、こちらは風刺での日本の民の近代史を分かりやすく紹介してくれる本です。教科書よりも当時のイメージが付きやすい良書です。皮肉画のレベルの高さに思わず座布団一枚渡したくなります。規制の多かった時代小さく声を上げていたジャーナリストに拍手を。2012/12/22
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