内容説明
前作の好評に応えて編まれた第二作。歌舞伎(「問われて名乗るもおこがましいが」)、落語(時そば)、短歌(斎藤茂吉)、近代詩(故郷は遠きにありて思ふもの)など、ありとあらゆる領域から選んだ音読用ことばの傑作選。著者は身体論からのアプローチで、音読教育の価値を強く訴え、昔からの「素読」「暗誦」がいかに重要かを説く。各項の解説で、言葉の意味や背景を簡潔に面白く説明。
目次
1 腹から声を出す
2 あこがれに浮き立つ
3 リズム・テンポに乗る
4 しみじみ味わう
5 季節・情景を肌で感じる
6 芯が通る・腰肚を据える
7 身体に覚え込ませる・座右の銘
8 物語の世界に浸る
9 肝を冷やす
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
びっぐすとん
16
再読。詩、俳句、短歌、漢詩、歌の歌詞がメイン。元々詠唱したり、歌ったりするものだから、リズムが いい。漢詩の読み下し文が習ったのと違うなと思ったら詩吟バージョンなんてあるんだ。確かにこちらの方が日本語としてリズミカルだ。あとがきによると国語教育の改革に使命感を持たれているようで、読書に関する著作も多い(私も沢山読んだ)が、名文も名作も戦前止まりなんだよなあ。最近のものは評価に値しないのかしら。名作と万人の評価の定まったものだけって、無難だけど保守的だな。優等生的とも言える。日本語の新しさは感じられない。2020/07/27
ピオーネ
5
借りるのは「1」だけで良いかなぁ?って思ったんだけど、「2」の目次を見たら『三人吉三』を発見して結局一緒に借りてしまった。「こいつァ春から縁起がいいわぇ!」やっぱりわたし、黙阿弥の七五調が好きみたい☆あ、あとは弥次さん北さんの掛け合いの台詞とか、アレをすらすら読めるようになったらちょっと嬉しいかも。@図書館よりレンタル2012/05/12
メガネ
5
懐かしの漢詩あり、有名な文学作品あり、知ってはいるけれど全部は暗誦できない数え歌にいろはうた。 みんなリズムもいいし、味わいがある。 パート2が出ても尚収録し切れなかった作品が多々あるとか。 日本語ってすごいなぁ。2011/07/30
なお
3
12012/02/19
さわたり
3
合間合間に繰り返し繰り返し読みました。全部、暗唱できるまでじかんかかるな、こりゃ。引き続き、もっともっと読みたいです。2013/12/31