出版社内容情報
一八五二年にイギリスで刊行された日本の研究書。政治・経済・資源から日本人の性格まで恐るべき情報収集能力と分析力で日本をまるごと観察し、その国力を高く評価。英米の対日感・対日外交の原点を知るための最重要基礎資料。
将軍と天皇、2つの権力が併存 死をも恐れずに戦う 優れた農業技術 流通が高度に発達 旺盛な企業家精神 働き者で祭り好き 法の下では皆平等 宗教に寛容 他
【編集者からのコメント】
1852年の段階で日本をここまで情報収集し、調べ上げていたことに驚かされます。
【著者紹介】
1799-1854年 大英帝国有数の歴史・地誌学者。インド史、オスマントルコ史、フランス史を始め著作多数。
内容説明
1852年7月、ペリー出港の4カ月前にニューヨークで出版された本書は、アメリカの日本開国計画の成否を固唾をのんで見つめていた米英知識人のニーズに応え、大英帝国の一流の歴史・地誌学者が書いた「日本の履歴書」だ。著者に鎖国日本への訪日経験はない。スペイン、ポルトガル、オランダ人の記録をはじめとする玉石とりまぜた文献・情報をもとに日本の歴史、地理から日本人のルーツや民族性まで網羅し解説しているのだが、天皇と将軍の権威の並立をはっきりと認識するなど、その分析力は驚くほど的確だ。死を覚悟して戦い、勤勉で社交的な日本人の資質も高く評価。米英はすでに1853年のペリー来航以前に、日本および日本人について恐るべき精度で把握していたのだとわかる。アメリカのペリー派遣の本当の目的を知り、米英の対日イメージの原点を理解するための最重要資料の初の全訳である。
目次
西洋との接触
日本の地理
民族と歴史
宗教
政体
鉱物および希少金属
植物
動物
芸術、工業、造船、航海
娯楽、嗜好、民族性
言語、文学、科学、音楽、絵画
著者等紹介
マックファーレン,チャールズ[マックファーレン,チャールズ][MacFarlane,Charles]
1799‐1858年。イギリス有数の歴史・地誌学者。インド史、オスマントルコ史、フランス史をはじめ、この分野で多くの著作がある
渡辺惣樹[ワタナベソウキ]
1954年生まれ。静岡県下田市出身。77年、東京大学経済学部卒業。日本専売公社(現JT)勤務を経て、82年、カナダ移住。現在ソーワトレーディング代表。事業のかたわら、近現代における日米関係の深層を新たな視点から探るべく、米側史料を広く渉猟(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
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マッシュ
Yoshika Komatsu