内容説明
二〇〇三年秋、大韓機爆破テロの実行犯、金賢姫元工作員の周辺で不審な出来事があいついだ。小泉訪朝とほぼ軌を一にして展開した「金賢姫ニセモノ」キャンペーンが本格化したのだ。以来、身を隠している金賢姫氏は、二〇〇八年十月、ついに沈黙を破り、韓国の前国会議員に一通の手紙を書いた。それは、いまだに続く北朝鮮の情報操作を厳しく告発するものだった―。飯塚さん父子との面会へとつながった金賢姫氏の手紙、著名な韓国人ジャーナリスト趙甲済氏による単独インタビューを収録。面会までの日韓双方の動きを追い、「なぜ北朝鮮は生きている田口八重子さん、横田めぐみさんを“死亡”と言ったのか」という拉致問題最大の謎を、西岡力氏が解き明かす。被害者の奪還に道をひらく最重要レポート。
目次
まえがき 金賢姫氏の証言で拉致問題の最大の謎が解けた
1 飯塚さん父子との面会(二〇〇九年三月十一日、釜山・国際会議場;韓国の人々は、面会をどう見たか)
2 北朝鮮の嘘、家族の愛
3 金賢姫からの手紙
4 沈黙、そして戦いの始まり(国情院へ宣戦布告するまでの金賢姫氏の心の軌跡;身を隠して、ひっそりと暮らす金賢姫氏と接触する;十五年ぶりに会った金賢姫氏への三時間のインタビュー)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
晴れ女のMoeco
5
拉致被害者「救う会」の人が書いた本。大韓航空機爆破事件犯人の元工作員、金賢姫が、韓国左派により「でっち上げ」とされていたのは、知らなかった。 犯人が私がやりましたと命がけ、家族も道連れにして証言したのに、でっち上げたといわれる不思議な矛盾。 金賢姫や安明進(元工作員)が、横田めぐみさんの存在を命がけで証言するのも、拉致被害者家族と接したから、という話。「救う会」の人が書いたとはいえ、印象的だった。 いやぁ韓国の左派が厄介そう…2020/06/11
ともあきほ
0
ラチ家族会の人が書いた本。内容的には同じことが何度も書かれている 2011/02/13