内容説明
本書は薬師寺に伝わる建築・仏像、それにこれまでの膨大な薬師寺関係の文献、先学の学説を渉猟して、古代から現代までの薬師寺の歴史を明らかにした画期的な労作である。
目次
第1章 薬師寺東塔〓(さつ)銘考
第2章 薬師寺仏門・回廊の規模形態と造営事情
第3章 本薬師寺宝塔の形態と平城京移建
第4章 平城薬師寺宝塔の建立
第5章 薬師寺金堂および本尊
第6章 伽藍の主要建物の復原
第7章 平城遷都後の本薬師寺伽藍とその解体
著者等紹介
宮上茂隆[ミヤカミシゲタカ]
昭和15年(1940)、華道の古流崇顕流の家元・宮上武雄の次男として東京に生まれる。東京大学工学部建築学科卒業。同大大学院、助手を経て、『薬師寺伽藍之研究』で工学博士号を取得。昭和55年、竹林舎建築研究所を開設。日本建築の歴史研究と復原設計に専念した。日本建築の歴史研究の分野では、古代寺院建築、中世住宅建築、近世城郭建築、数寄屋と茶室など、幅が広い。建築設計では、富山県高岡市の国泰寺三重塔、静岡県掛川市の掛川城天守、愛媛県大洲市の大洲城天守などがあり、大洲城天守の完成を見ることなく平成10年に他界した。享年五十八(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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