内容説明
飛行機から見下ろした、マグマのように赤く光る雲の群れ。20キロ先から頭上へと空を走ってきた稲妻。気象写真の第一人者が、30年以上の撮影歴の中で捜し求めてやっと出会えた美しい空や、偶然に出会った想像を絶する空の写真、40点あまりを掲載。その現象が起こる理由や、どうすれば見られるのかを、実体験と科学的知見をもとに解説する。
目次
第1章 太陽の光と色(夜明け;日の出;青空;光芒;夕焼け;皆既日食;虹;春のあけぼの;飛行機のブロッケン現象;グリーンフラッシュ;暈;彩雲;環天頂アーク;白い虹;朝焼け;幻日)
第2章 雲の形と動き(笠雲;飛行機雲;雨すじ;雲海;台風一過;入道雲;巻雲;霧ともや;かなとこ雲;ハワイの空;うろこ雲;竜巻;レンズ雲;空からの夕焼け雲;偏西風;朝霧と影;樹氷)
第3章 太陽以外の不思議な光(満月の出;遠雷;月明かり;火映現象;月光環;空を走る稲妻;地球照lオーロラ)
著者等紹介
武田康男[タケダヤスオ]
1960年東京生まれ。東北大学地球物理学科卒業。高校教諭。第50次南極地域観測越冬隊員。気象予報士。日本気象学会会員。日本自然科学写真協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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イスタ
89
もうこのタイトルに惹かれて。すごい空を見つけたい!40点ほどあるフルカラーの写真が どれも素敵すぎて感動。ほぇ~圧巻です。探し求めてやっと出会えた美しい空や、偶然に出会った想像を絶する空の写真。そして見覚えのある山だなぁって思って見てたら、羊蹄山が!羊蹄山の笠雲なら、私の方がきっとたくさん撮っているし、私の写真だって上手く撮れてるはず~(笑)。2021/06/23
かっぱ
48
【図書館】台風一過のあとの夕焼けは美しい。そういえば、去年、真っ赤な夕焼けに出会ったのも台風のあとだった。この写真集にある空の気象現象でみてみたいのは彩雲。彩雲は太陽の近くにある薄くて消えていきそうな雲によく見られるそうです。写真もきれいですが、気象予報士の資格を持っておられる著者の解説もよいです。2015/01/25
ちはや@灯れ松明の火
40
時計に0が並んだ瞬間に暦上の明日は訪れるけれど、夜は途切れずそのまま続いている。黒に蔽われた空を埋める星が溶けて広がる紫紺と青の群れ、青と黄が重なる狭間には幽かな緑。燃えるような地平の赤に今日だけの明るさをまとう陽が昇れば、昨日と違う朝が始まって、夜が終わる。文字盤や液晶を覗きこむのに疲れて仰ぐ空、伸びる風切り羽のような巻雲は翔ける風のかたち。重い足を引きずる秋の帰り道、月の光を彩る薄雲のレースの名は月光環。昨日の時間に月は浮かばない、今日の月は明日は見えない。今だけの夜空の中に、まだ今日は残っている。 2014/10/11
瑪瑙(サードニックス)
35
最近下ばかり見て歩いているなあと思ったので、この写真集を手に取りました。いろんな凄い空の見つけ方。思えば子供の頃の方がよく空を見ていたなあと思いだしました。この写真集に載っている日の出や光芒や夕焼け、虹、暈、飛行機雲、雲海、入道雲、稲妻などなどは子供の頃によく見ていたなあと思いだしたのです。2018/07/11
ひほ
33
空って見ていると楽しい。でも写真に撮ると何か違うことも。こんなに上手に撮れると楽しいだろうなぁ。2021/08/22