内容説明
15日前、7ヶ月前、昨日、21年前…これまで書き散らしてきた走り書きの中で立ち往生しつづける私、私、私―。あれは本当に“私”なのか?第139回芥川賞候補となった話題の異才による、現代文学の新境地。
著者等紹介
岡崎祥久[オカザキヨシヒサ]
1968年、東京生まれ。作家。早稲田大学第二文学部卒業。1997年、『秒速10センチの越冬』(講談社)で第40回群像新人文学賞受賞。2000年、『楽天屋』(講談社)で第22回野間文芸新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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脂肪分
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予想した以上にただの日記。この構成でしかできない仕掛けとかないんすか。2009/06/18
ゆう
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日付をバラバラに配置した意図が成功しているのかどうか、いまいちわからないけれど、面白く読んだ。やっぱり岡崎祥久は良いなと思う。もっと作品が出回ればなとも思う。デビュー頃のような作品をもう一度。2009/10/03
いなろ
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20年以上書いては箱に入れていた日付入りの雑多なメモから当時の日記を立ち上げる、という試みがまず良いとおもった。それがうまくいっているのかは正直わからなかったが、おもしろく読めた。 2020/08/25