出版社内容情報
検査で何も見つからなければ、ストレスです、疲れでしょうと片付けて、患者を黙らせるために精神安定剤を処方する。こんないい加減な医師が多すぎる。原因不明と医師から見放された病気を数多く治療してきた精神科医が、心療内科やカウンセラー、内科医たちのウソをあばき、本当の原因と治療法を明らかにする。マイナスイメージの強い「うつ」には身体症状が意外に多いことなど、これまでの「うつ」と医療の常識をくつがえす画期的な書。
内容説明
自律神経失調症、慢性胃炎、片頭痛、機能性胃腸症に更年期障害…診断名はついたが、気休めのような薬の処方しかされなかった―こんな経験はありませんか?からだの不調の原因は「うつ病」の身体症状かもしれません。「うつ病」は、カウンセリングや睡眠薬では治りません。それどころか、こじれると深刻な事態に…。腹痛から耳鳴り、腕のしびれや肩こりなど、原因不明のからだの痛みまで治療してきた経験豊かな臨床精神科医が語る「うつ病」の正しい考え方、治し方。
目次
第1章 患者さんの症例から見えること(原因不明の痛みに苦しむTさんとの出会い;Tさんにつけられた病名の数々 ほか)
第2章 医師が患者を見捨てるわけ(病が先か、気が先か;適当な病名でごまかす ほか)
第3章 精神科医が語る壮大な神話(私が精神科医になったわけ;運命を変えた断酒会との出会い ほか)
第4章 うつ病の新しい考え方(意外なほど多い「うつ病」の身体症状;なぜ「うつ病」の診断は難しいか ほか)
第5章 「うつ病」は治る(自殺で失われる社会的損失は年間一兆円;抽象化される死が自殺に拍車をかける ほか)
著者等紹介
大塚明彦[オオツカアキヒコ]
精神科専門医。1966年、千葉大学医学部卒業。1971年、同大学院にて医学博士号取得。同仁会木更津病院、千葉県精神保健センターを経て、1983年、医療法人社団明萌会大塚クリニック開設(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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- 和書
- 西洋すぐりの記憶