内容説明
たとえば、致死率の高い危険なウイルスのDNA配列情報は、いまやだれでもインターネットからダウンロードできる。このDNA情報から、ウイルスを合成し、さらに強力なウイルスへと改造する技術を持った科学者は、世界に数千人存在し、その数は年々増えている。もし、通り魔殺人や銃乱射事件を起こすようなタイプの人間がこの技術を習得したら、いったい何が起きるだろうか―。核戦争や地球温暖化といった、20世紀から危惧されてきたものとはまったく別の、予想外の脅威による人類文明終焉のシナリオを、第一線の物理学者が描き出す。
目次
プロローグ―二十一世紀に現れる新しい脅威の正体
人類を不老不死にする技術が人類を滅ぼす?
二十世紀で人類は終わりかもしれなかった
だれでも世界を滅ぼせる時代
人類滅亡を招くテロを防げるか
破壊的技術の誕生を防ぐため科学をやめる?
小惑星の衝突で文明が消滅する確率
人間の活動は地球に何を引き起こすか
科学実験が宇宙を破壊する?
哲学的思索が予見する人類の寿命
「科学の終焉」はどのように訪れるのか
人類は特別な存在か
宇宙進出が人類の保険になる?
エピローグ―二十一世紀の地球は全宇宙にとって特別だ
著者等紹介
リース,マーティン[リース,マーティン][Rees,Martin]
1942年生まれ。宇宙物理学の世界的権威。ケンブリッジ大学宇宙論・宇宙物理学教授。英国王立天文台名誉天文台長。ブラックホールや銀河の形成、高エネルギー天体物理学の分野で重要なアイデアを提起してきた。大英科学振興協会の元会長で、一般向けの講演など、科学啓蒙活動も熱心におこなっている
堀千恵子[ホリチエコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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