屋久島の山守 千年の仕事

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794215895
  • NDC分類 652.197
  • Cコード C0095

出版社内容情報

樹齢千年以上の巨木が林立する驚異の島、屋久島。本書の著者は、重機の入らない峻険なこの島の山で、人力で巨木を掘り起こし運び出すなど、半世紀以上にわたって山に生き、木を守りつづけてきた。少年時代からあらゆる技術の移り変わりに立ち会い、無数の巨木に触れてきたなかで培われたその技術は圧倒的なものだ。千年、山を守るとは?山に残された文化とは?失われゆく伝統の「技」の最後の継承者が、その生涯と仕事を語る。

内容説明

樹齢千年以上の巨木に覆われた島、屋久島。重機の入らない峻険なこの島の山で、巨木を倒し人力で運び出す「山守」の仕事。その視線は、千年先の山の姿を見つめている。少年時代からあらゆる技術の移り変わりに立ち会い、無数の巨木に触れてきたなかで培われたその技術、知恵とは―。失われゆく伝統の「技」の継承者が、その生涯と仕事を語る。

目次

第1章 山の仕事に出合う
第2章 巨木を動かす
第3章 失われゆく技
第4章 山の中で生きる
第5章 千年、山を守る
第6章 最後の仕事

著者等紹介

高田久夫[タカダヒサオ]
昭和9(1934)年、鹿児島県屋久島生まれ。十七歳から山で働き、大径木の伐採、搬出、土埋木の伐り出しなど、さまざまな山仕事を経験。かつての屋久島の山仕事の実際を知る数少ない一人。いまも若者を指導し、屋久島の森の復元を目指して苗木を植えつづけている。有限会社「愛林」代表

塩野米松[シオノヨネマツ]
昭和22(1947)年、秋田県角館町生まれ。作家として活躍する一方、職人の聞き書きを精力的におこなう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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鉄之助

275
樹齢千年以上でなければ「屋久杉」とは言わない。千年未満は「コスギ」だという。昭和9年生まれの髙田久夫さんはまさに「山守」。「小学校に少し行っただけ」と謙遜するが、「斧があれば何でもできる」仕事師だった。なぜ屋久杉は長生きなのか? それは「土の栄養が質素だったから」、にビックリ。屋久島特有の酸性土のため栄養が豊かでないため、ゆっくり育つから「縄文杉」にもなるのだった。塩野米松さんの聞き書きが読みやすく、人材の育て方や行政と職人との確執、差別問題など幅広いテーマの読み物となっていた。2021/09/18

布遊

33
17歳の時から、屋久杉の伐採を続けている高田久夫さんから、著者が聞き書きした本。2年前に屋久島に行ったことから興味を持って手にした本。現地のガイドさんから、屋久島には、北海道から九州までで見られる植物があると聞いたことを思い出した。それだけ高い山があると言うこと。それは川は急で、伐採した木を運び出すのは大変と言うこと。チェーンソーもない時代、どのように伐採し、どのように運んだかが書かれている。屋久杉も山仕事をする人も少なくなっており、今後が不安と言うことも・・この本を読んでから、旅行したら良かった。2021/01/04

TATA

16
屋久島に行きたい人、行った人は一度目を通しておくべき一冊。「自然を愛する」エコツアーも大事だけど、もう一段深く「自然と共生すること」が少し理解できます。「奇跡のリンゴ」もそうでしたがこういったその道を極めた人の言葉と経験には強いメッセージを感じます。2016/05/22

ゆうゆう

11
屋久島生まれ、17歳から山で働き、木寄せを仕事として山で生きてきた。こうして言葉にまとめ、文章にまとまったが、生きてる山、樹を相手にする仕事の実体験を重ねることはなかなかできるものではない。2021/04/08

Makoto Yamamoto

8
樹齢千年の巨木が覆う屋久島で、あらゆる山仕事を経験してきた山守高田の言葉の本。昭和初期に生まれた著者の生い立ち、生活を語りながら、巨木に教わったことがちりばめられている。2020/09/06

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