外交官の仕事

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  • サイズ B6判/ページ数 246p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794214539
  • NDC分類 319
  • Cコード C0031

出版社内容情報

今年ウズベキスタン大使を最後に退官した文人外交官が、自由に外交官の実態を描くと同時に外交の機微を論じた本。本書によって日本人は初めて外交とは何かを知るだろう。

内容説明

最近、外務省や外交官を批判する本が相次いで出版された。しかし、これらの本にあるように日本の外交官や外務省はそれほどだめなのか。これは文人外交官として在任中長編小説まで上梓した著者が、退官後、外交官としての拘束を解かれて、自由に外交官とはどういうものか、どんな仕事をしている人たちなのかその実態を描き、外交の機微を論じた本である。それは研修から大使館の日常、交渉の仕方、諜報、国家戦略にまで及ぶ。国民が外交官と外交の実態を知るためのもっともよくできた本であることは間違いない。

目次

第1章 大使館とは何をしている(いない)ところなのか
第2章 日本の外交官はどうやってつくられているか
第3章 本国にいる時の外交官―陸に上がった魚?
第4章 日本が持っている情報
第5章 日本外交の資産としてのODA
第6章 「文化立国」?―外交の手段としての文化
第7章 外交官の人事
第8章 交渉と政策決定の過程
第9章 「テレビ型直接民主主義」の時代の外交
第10章 日本に「戦略」はあるか

著者等紹介

河東哲夫[カワトウアキオ]
1947年東京生まれ。1970年東京大学教養学部を卒業後、外務省に入省。ハーバード大学大学院ソ連研究センター、モスクワ大学文学部での研修を経て、東欧課長、在スウェーデン大使館参事官、文化交流部審議官、在ボストン総領事、在ロシア大使館公使、在ウズベキスタン・タジキスタン特命全権大使などを歴任。2004年9月より日本政策投資銀行設備投資研究所上席主任研究員。東京大学および早稲田大学の客員教授を兼務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

フェイ

4
キャリア外交官としてロシアやスウェーデン、米国などに赴任した著者の語る外交官の真実。著者はロシアスクールだったようだが、そもそもロシア語を勉強するために米国留学する必要があったから英語も堪能で、米国でも総領事として勤務したことや、国内での省庁間の調整に総理を引っ張り出すとルール違反になってしっぺ返しをくらうなど、外からでは絶対にわからない仕組みがわかった。外交そのものについても、ODAの必要性や外交がすぐには効果を発揮しない仕組みなども現場視点で解説されており、現代外交が非常に苦労するものだとわかった。 2016/11/05

モリケン

1
外交官の職業にとても興味をもった。現地での異文化理解や語学習得はさることながら、政治・経済・文化などのハード、ソフトの両方の知識を兼ね揃え世界の舞台で渡りあるく外交官。華やかなイメージとは異なる外交官の「実情」を見せられた。試験のことには1ページほどしか触れられていないが長い人生からほんの一部に過ぎないのだろう。また、著者が留学時代文学作品に触れていたためか文章が洗練されていて読みやすかった。2015/02/24

りゅう

1
外国の人と腹を割り切っての話はできないけれど、全く本音を隠してしまっては相手の情報まで手に入れられなくなる……。難しい仕事ですね。2014/02/12

Sunflower

1
外交官の仕事がこんなに多岐にわたるとは!いつ休養をとってるんでしょうね。。。2011/05/28

hayate

1
なかなか青年に対して苦言を対していないのもいい。まあエリートだけかもわからんが。2011/02/16

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