出版社内容情報
今年ウズベキスタン大使を最後に退官した文人外交官が、自由に外交官の実態を描くと同時に外交の機微を論じた本。本書によって日本人は初めて外交とは何かを知るだろう。
内容説明
最近、外務省や外交官を批判する本が相次いで出版された。しかし、これらの本にあるように日本の外交官や外務省はそれほどだめなのか。これは文人外交官として在任中長編小説まで上梓した著者が、退官後、外交官としての拘束を解かれて、自由に外交官とはどういうものか、どんな仕事をしている人たちなのかその実態を描き、外交の機微を論じた本である。それは研修から大使館の日常、交渉の仕方、諜報、国家戦略にまで及ぶ。国民が外交官と外交の実態を知るためのもっともよくできた本であることは間違いない。
目次
第1章 大使館とは何をしている(いない)ところなのか
第2章 日本の外交官はどうやってつくられているか
第3章 本国にいる時の外交官―陸に上がった魚?
第4章 日本が持っている情報
第5章 日本外交の資産としてのODA
第6章 「文化立国」?―外交の手段としての文化
第7章 外交官の人事
第8章 交渉と政策決定の過程
第9章 「テレビ型直接民主主義」の時代の外交
第10章 日本に「戦略」はあるか
著者等紹介
河東哲夫[カワトウアキオ]
1947年東京生まれ。1970年東京大学教養学部を卒業後、外務省に入省。ハーバード大学大学院ソ連研究センター、モスクワ大学文学部での研修を経て、東欧課長、在スウェーデン大使館参事官、文化交流部審議官、在ボストン総領事、在ロシア大使館公使、在ウズベキスタン・タジキスタン特命全権大使などを歴任。2004年9月より日本政策投資銀行設備投資研究所上席主任研究員。東京大学および早稲田大学の客員教授を兼務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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